【子供のままで】
オレが汚れてしまったのは
正直いつからだったかわからない。
勝手に母親に性処理の相手をさせられて
勝手に母親の彼氏さんに体をまさぐられて
そのまま子供の身を保ちつつ
性的虐待のトラウマをもちながら
抜け殻のように過ごしていた。
大人になってもオレの体を求める奴は絶えず現れ
自分の体などどうでもよくなった。
だからオレは
普通の子供の生活を知らない。
普通に過ごし、普通の仕事をしていても
『アバズレ』のような生活から脱出することができず、
ずっと『売女』のような生活を送っていた。
「君は美しい」「君は可愛い」
そんな言葉を聞くと
嫌気がさす。
だから誰かと寝ては抱かれ、
ベッドで目を覚ます度に思う。
オレは子供らしい生活をしたかった。
【優しくしないで】
職場でまた仲のいい人が新しく出来た。
真面目で善意のあるサイコくんと
ズボラだけどしっかり者で元気な伊達男くんだ。
オレも2人も同じく新人で
仕事でも遊びでも仲良く過ごしていた。
仕事後は喫煙所でタバコを吸いながら
オレの旦那の愚痴や
仕事の愚痴に向き合ってくれてた。
この間3人でゲーセンに行ってボーリングをしたり
美味いラーメンを食べに行ったりした。
何しても楽しい3人組で居た。
そしてゴールデンウィーク到達。
サイコくんとオレは地元が同じなので
地元に帰って一緒にゲーセンで
サイコくんからハマっているアーケードゲームを
教わった。
地元に居た約1週間、
毎日そのゲーセンにサイコくんと通った。
ゼロから始めたそのゲームにオレもハマりだし
すぐに上達した。
サイコくん「さすが若者だね 上手くなったよ 」
オレ「そう?ありがとう」
同じゲームユーザーと仲良くなったりし
楽しかった。
一昨日、
サイコくん「オレ、明日早いしどこかに泊まるよ
君も一緒に泊まっていきなよ」
オレはその言葉に戸惑いながら困惑したが
どうせ冗談だと思い、真に受けなかった。
とりあえずそ気にせず
オレはいつもどうりゲームに没頭した。
そしていつの間に夜になり
時間もだいぶ遅くなった頃、
サイコくんの車に乗って連れていかれた場所は
まさかのラ🔞ホテルだった。
オレ「なあ…」
サイコくん「オレ達の仲だろ?そんな気ねぇよw」
オレ「ああ…」
でも3時間後、
オレ「なんで…//」
サイコくん「なんだろ…
そんな気なかったんだけど
欲には耐えられなかったよw」
オレは案の定に サイコくんに抱かれてしまった…。
オレ「ああ…オレは旦那居るのになんてこと…」
サイコくん「我慢できなくて食べてしまった…
でもその気になってしまって抱いた事に責任はとる。
不倫が悪いのはわかっている…でも
内緒でオレの『彼氏』になってくれ。」
一時の迷いでならそれっきりということにすれば
いいのに サイコくんは真面目すぎる男だった。
『善意のサイコパス』だった。
オレ「サイコくんがいいなら…//」
オレ達は次の日もデートし、
夜はまた同じラ🔞ホテルで乱れた。
オレ「優しくしないで…//
もっと…//」
オレは散々ベッドの上で激しく責められ
指やオモチャ、もちろん物で快感に何度も堕ちて
すっかり虜になってしまった。
その日も寝る暇もなく揺れ続け
あっという間に朝を迎えた。
そんなオレ達はこっそり付き合うことになった。
誰にも言えない関係が また1つ始まってしまった。
【楽園】
寂しさやストレス、退屈がたまると
楽園へ行きたくなる。
オレをどこかへ連れ出し、
興奮するほど楽しみ、
ぶっ飛んでおかしくなる程の楽園へ
行きたい。
この生身でビリビリと刺激を感じさせて
オレの思考をめちゃくちゃにしてくれよ。
何も考えられないように。
その瞬間だけを たくさん全身で味わせてくれよ。
この第5感覚に
『楽園』を教えて
ああ…もっと…もっと…
そう…オレを夢中にさせてくれよ。
オレはその刺激的な『ソレ』を求めている。
オレを狂わせるほどに
『楽園』を教えてくれよ。
そしてオレに「すごく 良かった♪」と
心から言わせるように満足させてくれよ。
【善悪】
(※性的表現有り🔞)
「はぁ…はぁ…
おにぃ…ちゃっ…//」
「愛斗…っ//」
本当にどうしてこうなってしまったのだろうか…
お兄ちゃんがオレを求めるようになったのか
いつも誘うようになった。
「来てくれよ イチャイチャしたい
オレの愛しくて可愛い弟よ」
ダメだとわかっているが
そんなメッセージが来ると戸惑ってしまう。
思い出す度にゾクリと一瞬だけ脳が痺れだす。
お兄ちゃん…いや、ちがう。
『オレに欲情した男』が
オレを何度もこの身を激しく揺らして求めたことに
オレは何度も興奮してしまった。
オレ達はあくまで『兄弟』的存在。
でも、何度もキスをして抱きしめあった。
まるで本当の『恋人』のように…。
それでも所詮『兄弟』であり、
2人きりのときは『セ🔞レ』。
一体いつまで続くのか…。
オレ達は ただひたすら 善悪もわからずに
快楽に堕ちるだけだ。
【たとえ間違えだったとしても】
「お前 仕事は休むなよ。
体調が悪くても行け。
そうしなきゃ金が減る。」
旦那は 厳しい人だ。
体調が悪くても休ませてくれない。
友達と遊ぶこともさせてくれない。
好きなことをさせてくれない。
寝かせてくれない。
旦那は
オレを楽にしてくれないのだ。
「仕事は体調悪くても休むな。」
「友達とは遊びに行くな。」
「その格好をやめろ。」
「温めるのに時間がかかるから
冷たいまま飯を食え。」
「オレが酒を飲みきるまで寝るな。」
なぜこんな『モラハラ旦那』になってしまったのか
わからない。
1度離婚したくなったこともあった。
それでもオレは他に男を作る気は無く、
いままで1番まともな人だと考えれば
怖くて離婚したくなくなってしまうのだ。
生活、将来を安定させるために
旦那と生活をする。
300万の慰謝料…そんなの払えるわけがないから
オレは気持ちを押し殺して旦那と生活を続ける。
「ねえ… 愛してるよ。」
ねえ…たすけてよ。