幸せとは
ただ、
そこに、
いることじゃない?
「もうすぐ終わるね」
「そうだな」
頭上の星空に届くほどの高層タワーの上で、僕らはその日を待っていた。
「街は眠らないね」
彼は見下ろして静かにつぶやいた。
僕もそれに習う。
「そして、変わらない。」
闇は濃く深い。
その袂にいれば余計な心配も不安もいらない。
それなのに眼下に広がる人工の光は闇を恐れて眠らないし、そこで暮らす人の営みも大昔から変わらない。
夜風が彼の、月のように淡い髪をなでていく。
僕の灰色の髪にも同じようにして通りすぎていった。
「でも、君とまた彼女を迎えられるなんて、こんなに嬉しいことはないよ。氷月。」
彼、睦月は嬉しそうにそういった。
僕も同じ気持ちだ。
「僕もだ、睦月。」
果てない年月をかけて、砂のように崩れては生まれ変わる瞬間を、僕らはここでずっと見てきた。
今晩一年で切り変わる境目に僕らはいる。
彼女が目覚めるのを待っている。
遠い日のぬくもり
時々、ふと思い出す
君のこと
手が触れて繋がった時に
あったかいなぁって
ぼくの手は冷え性で
氷のように冷たくて
他の人の手に触れられない
ためらってしまう
冷た過ぎるこの手を
どう思われるか、いやで
でも、君は笑って手を握ってくれた
つめたいねぇ
手が冷たい人は心があったかいんだよって
いってくれた
時々、ふと思い出す
君はとても暖かかったよ
贈り物、何がいいかなあ
あなたのことを考えてみる
アレもいいな
コレもいいな
大きいもの
小さいもの
いろいろと考えるよ
でも、きっと
望んでいることは一緒だね
光を飾る
街なかが季節で1番、
華やぐ季節がやってきた
冷たい中を、
イルミネーションを準備して
どんどん飾り付けていく
それを見て、
どことなく愉快な気持ちになった
あぁ、
僕も家に帰って準備をしよう
小さなツリーだけど
いろんなオーナメントを飾ろう
てっぺんに星を飾るんだ
きらきらした、小さな星
どうだい?
きれいだろう?
僕の自信作だ
きらきらした、小さな星
ーーーねぇ、
あの星から、見えているかい?
この小さな星を
星になる