たぶん、私はフォロワーの数合わせ
知らないフリをしてるだけ
でも、なんで、
こんなんに胸が痛いんだろう
ああ、
自分すら何でもないフリをして
自分に嘘をついている。
私はあなたの「数」じゃない
仲間と言うと大人になれば見つからないものだ
唯一あるのは、仕事仲間だろうか。それも仕事を辞めたら
さよならだ
でも、1人だけ忘れられない女性がいる
退職してしまうまで追い詰められたいる私に
最後まで声をかけて、よく話し、笑った
退職後の私の仕事まで心配してくれアドバイスをしてくれる少し歳上の女性
あの女性は、私にとって仕事仲間以上の存在だったのだろう
「一緒に働けて、楽しかった」
彼女の最後の言葉が今も忘れられない
「手を繋いで」と老人ホームから帰る時に祖母は必ずそう言って両手をだした
ぎゅっと握る、その細く血管の浮き出た働き者だった手は、私より小さいのに力強く温かかった
「また来るね」
そう言って握り返しても、祖母は離さない
何度も確かめるようにぎゅうぎゅう私の手を握り繋いだら
祖母は手を離して寂しそうな目をした
何度も手を振った
もう、その両手はこの世界にはない
でも、私はあの両手の温かかさと力強さを忘れた日はない
言葉よりも強い愛だったから
忘れることなど、逃げることなど、切なくなるなど
出来ないのだ
裏切れない両手の約束なのだ
部屋の片すみで、両親の怒鳴り合いに怯えてた
子供の私は、それくらいの力で自分を守るしかなかった
大人の私は、外に出る力をもったけれど
年老いた両親は今でも怒鳴りあう家
私は今でも子供の時の部屋の片すみで怯えてた自分と変わらない
いつになったら、私は部屋の片すみから立ち上がれるのだろうか
眠れないほど、あてのない未来が怖い
眠れない、自分の将来が怖い
寒い夜空にオリオン座はあんなに光っているのに
地球にいる私も未来も真っ暗だ
眠れないほど独りでいる夜