気分屋の現実逃避日記

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8/3/2023, 12:31:27 AM



   窓には、星が何百も広がっていた。
   藍色と黒色を混色してできた空に、
   一段と青く輝く三角形。
   私はいつか、
   “あの三角形の中をくぐって、
   三日月の湾曲部分に座り、
   星々を見下ろしてみたかった。”
   時計の針は、
   段々と止まりかけている。
   ベッドから立ち、
   息が荒くなるのを感じたけど、
   私は、あの空を
   羽ばたくしかなかった。
   星空の入り口に、足を掛けて
   「どの星の隣に行こうかな」
   と、しばらく考え込んだ。
   やっと決まったかと思えば、
   星空の入り口は
   あまり開こうとしなかった。
   数分、葛藤したのち、
   翼の生えることのない背中を信じて
   あの三角形を目掛けて羽ばたいた。


               【病室】#4

8/2/2023, 6:21:24 AM



  キミに、この深紅のバラを贈ろう。
  鮮やかで魅力的な、一輪のこの花を。
  キミの笑顔のような、一輪のこの花を。
  白い壁に、白いベッド、白い空気、
  それらに包まれたキミに。
  大丈夫さ。
  きっと、キミには明日がある。
  だから“明日、もし晴れたら”
  僕と一緒に、笑い合って、
  キミの輝く笑顔を見せてほしい。


        【明日、もし晴れたら】#3

8/1/2023, 9:45:25 AM

   

   人の不幸は、自らの幸の一部だ。
   人が失敗を犯せば、
   どこか満足する自分がいる。
   しかし、それをすることで
   人が傷つくようであれば、
   一人で、自分の幸を見い出し、
   生きていく方が良いのかもしれない。
   
   

      【だから、一人でいたい。】#2

7/31/2023, 12:58:44 PM



   君の“澄んだ瞳”を写した
   最期の想い出。
   橙色の空には、
   もう、一番星が見え始めていた。
   まだ、これは私が持っていても
   良いよねと、星に問う。
   良いのだよと、言わんばかりに
   星は、銀河をつくる。
   私は、それに向かって
   シャッターを押した。


            【澄んだ瞳】#1