雪中花。

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5/8/2024, 10:09:21 AM

〟一年後〟


依存体質の私。
貴方から別れを迫られている。

"貴方に依存しているの。簡単に別れられないわ。"

嫌な顔をしたの、バレバレ。

貴方が言った。
"一年後まだ僕に依存してくれてたら結婚しよう。"

─よかった。これで貴方との交際を続けられる。─

"明日で一年だよ。まだ貴方に依存してる。"

電話越しに伝えた言葉。

貴方を愛してる。
愛してる。愛してる。
どうしていなくなってしまったの。

そう。彼は不注意による事故で最近亡くなった。
私は繋がってもいない電話に言っていた。

00:00 今日で一年だよ。


_依存。それは貴方を愛した証拠。_

5/7/2024, 11:05:23 AM

〟初恋の日〟


私の初恋は貴方ではない。

初恋なんて、
程遠い、ろくに覚えもしない、同い年の異性だっただろう。

"貴方が初恋の相手ならよかった。"

独りでそう呟いた私は、不意に思いついてしまった。

「貴方は私の初恋の人であるべきだ。」と。

今日は3/18。
明日、私は貴方を初恋の人にする。
19日になるまであと6時間程度ある。

私は本当の初恋の相手に会いに行く。
─そしてその人を殺す。─

思ったほど時間もかからなかった。
近場で時間を潰し3/18 pm11:59。
貴方の居る家へ帰った。
貴方を見つけるなり
"愛してる。私の初恋の人は貴方。"
そう言った。

私が人生で初めて恋をした人間はこの世にいない。
私は、"初恋をした"その真実を消した。

間違っていないでしょう?
貴方が私の初恋の人よ。

3/19 私達の初恋記念日。


_初恋の日は何度合ったっていい。_

5/6/2024, 11:36:17 AM

〟明日世界が終わるなら〟


"今から帰るね。"

その連絡を見た瞬間に
━突然の耳鳴り。━
異常な程の耳鳴りにその場に座り込む私。
酷い耳鳴りだ。

ピーッと響く耳鳴りの奥深くに何か他のものが聞こえる。
確かに聞き取った〝破滅〝の言葉。
気味が悪い。疲れすぎのようだ。

Pm.11:48 
"遅くなった。待っててくれてありがとう。"
貴方が帰ってきた。

時刻を見れば11:49。

"もうすぐ日付が変わってしまうよ。"

なんて呟きながら口付けを交わした。
間もなくして00:00。

酷く揺れた私達の体。
酷い地響き。
状況が理解できない。何が起こっているのか。
誰も想像なんてしていなかった。

世界が この世が 破滅した。
貴方も私ももういない。

破滅の言葉を耳にした時。
あの時に
"明日世界が終わってしまう。"
そう気づいていればよかった。

愛する貴方が他の何者でもない"世界"に殺された。
許せない。私は世界を許さない。
"貴方と一緒に死ねたのなら幸せ。"
そんな綺麗事、私には言えない。思えない。


_明日世界が終わるなら私の手で貴方を。
      そして貴方の走馬灯に私を。_

5/5/2024, 10:17:45 AM

〟君と出逢って〟


"恋は盲目"

この言葉は私にぴったり。
貴方と付き合って、今。
言葉通り私は貴方しか眼中にいなかった。

"すき" "愛してる"

貴方のためなら命を捨てよう。


あぁ、盲目になってしまうのか。
"盲目" ね。


盲目になってしまうほどの愛。

"中毒"

私ならそう名付けただろうな。


_私は君と出逢って中毒と名付けた。_

5/5/2024, 6:26:56 AM

〟耳を澄ますと〟


貴方は今何をしているのかな。

いつもの"愛してる"なんかよりも

"愛してた"

なんて送ったらどんな反応するのかな。

慌てるだろう。理由を聞くだろう。
別れを切り出されることもあるだろう。

そんなことよりも
"貴方のその表情"を見てみたい。

最低だね。
それでしか貴方からの愛の確かめ方を知らない。

耳を澄ますと聴こえてきたのは
貴方への気持ちが鼓動として聴こえていた。


_愛してる。_

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