放課後の音楽室から漏れる
美しいピアノの旋律
それは彼女の芽吹きのときだった
僕はその日、放課後に居残りして帰ろうとしていた
その瞬間、美しいピアノの音が聴こえて
彼女の音に心を奪われてしまった
僕は彼女の夢を叶えたくて頑張った
彼女の夢が叶ったとき、僕も嬉しかった
だけど、僕だけ置いて行かれたような気持ちになった
彼女は今も変わらず美しい旋律を奏でるのに
僕は出来ない
彼女はあんなに頑張って夢を叶えたのに
僕に届いたのは彼女の悲しいピアノの旋律だけ
私の身体には王子様と会った記録がいっぱいあるの
王子様は私と話すと楽しそうに笑ってくれる
だから、私も嬉しくてその笑顔が大好きだった
だけど、帰る時は寂しそうに、戦争中は無表情だった
私はそんな王子様を見て、涙が止まらなかった
どうして、戦争中なのに私を見て笑うの
無表情の方が落ち着くの、だって今の王子様の瞳には
はっきり私に殺意があって。でも笑っている
どうして
今日で王子様との記録は失われるの
だから、自分の最期は大好きだった王子様の笑顔を見て
私も笑って消えるしかないの
さぁ冒険だ!
私の相棒は言った
相棒と呼んでいいのかわからない人間だが
私は旅人
私が町を歩いていたら相棒に出会った
私は探し物を見つけるために旅をしていた
私が何をさがしているのか私もわからない
私は一体何をしているの?
相棒と話しながら歩くだけ?
ねぇ、教えて
私ってなんなの?
ある日私は見つけた
君にプレゼント
一輪の紅い花を
だって私、貴方に一目惚れしたんだもん
ねぇ、受け取ってくれるよね
…受け取ってくれない君には
お仕置きだね
どんなお仕置きがいいかな
そうだ、この薔薇みたいに
紅くしてみる?
心に棘を突き刺して
君の顔を真っ赤にしてあげる?
夜空を駆ける僕
必死に君を追い求めてる、また逢うために
君を見つけた瞬間、僕の心は綺麗になった気がした
君のことを考えていたら、時間なんて気にしない
だから、もう一度逢いたいよ
駆けてる間、涙が出て止まらないんだ
信じられない、認めたくない
僕以外見ないでよ
僕じゃなきゃダメな体にすればよかった
だから、もう一度逢おうよ