また、記憶しておかなきゃね
彼女はそう言って紙に書き出した
そんなに忘れるものだろうか?
聞いてみても、彼女は教えてくれなかった
あの日から数日、この日記が頼りになった
彼女は記憶喪失になったのだ
彼女は一枚一枚紙をめくり思い出していった
何故彼女は記憶喪失になることを知っていたのだろう?
聞いてみても、彼女は教えてくれなかった
でも彼女は他のことを教えてくれた
僕は知らなくて知りたくなかったこと
僕も記憶喪失になっていたようだ
もう二度と君には会えないなんて
嘘だって言ってくれよ
もう顔も見れない、声も聞けない
アイツのせいで…っ
アイツがいなければ彼女は幸せだったのに
彼女の人生をぶち壊したんだ
悲しくて、悔しくて涙が止まらない
顔が涙でぐちゃぐちゃで見せられない
それなのに、僕は笑っている
何故だろう…嬉しくて、興奮してしまう
僕じゃない僕が、彼女の死を喜んでいるみたい
今日は、星が綺麗な夜ですね
きっと明日も綺麗でしょう
なぜなら、明日も晴れるから
心地よい春の風
眩しすぎない、やわらかい朝
太陽に照らされ、月と眠る
輝く星と落ちる雨
晴れているけど雨が降る
まるで私の心のよう
明るくて暗い
やわらかくて重い
星みたいな私の心
question
あなたに問題です
なにを私は考えてるでしょうか
たいくつしのぎだから考えすぎないでいいよ
がんばれ、簡単だから
だいじょうぶそう?
いまならヒントをあげるよ
すきなものだよ、私の
きれいなの、とっても
わかったかな?
正解はもう言ってるよ
わからなかったら縦読みしてね
放課後の音楽室から漏れる
美しいピアノの旋律
それは彼女の芽吹きのときだった
僕はその日、放課後に居残りして帰ろうとしていた
その瞬間、美しいピアノの音が聴こえて
彼女の音に心を奪われてしまった
僕は彼女の夢を叶えたくて頑張った
彼女の夢が叶ったとき、僕も嬉しかった
だけど、僕だけ置いて行かれたような気持ちになった
彼女は今も変わらず美しい旋律を奏でるのに
僕は出来ない
彼女はあんなに頑張って夢を叶えたのに
僕に届いたのは彼女の悲しいピアノの旋律だけ