「私の当たり前」
君にとっての当たり前
私にとっての当たり前
人は皆違う価値観を持っている
どう思うか
どう感じるか
どう受け取るか
それは君も僕も
互いを強調して
互いを褒めて
互いを叱って
人としてより高度な人格者となる
それが大事だと思う
それが私の当たり前
「街の明かり」
僕の友人は夜が好きだった。
暇さえあれば街の中に消えていった。
その後ろ姿が目に焼き付いて、
最高にかっこいいと思ったんだ。
街に招かれるように
左手にはタバコをふかし
右手には愛車の鍵が束ねられたキーホルダーをまわして
笑顔で消えていくあいつの後ろ姿は
僕の憧れだけど遠い存在。
彼のような夜の街に似合う男になりたい、
そう思ったことも何度もあった。
僕は街の明かりを眺めながら、
あいつを見送る
「星空」
何気なく見上げた夜空は
千紫万紅の如く
星々がどこまでも広がっていた
言葉に言い表すことの出来ない
感動が僕の心に舞い込んだ
星と星の間を縫うように
踊って遊ぶ流れ星
大きくも小さくもあり
眩しくも暗い星の様
全てが一度に目に入る
疲れはしない
その景色が入ることが
この上なく幸せだった
「この道の先に」
右か、左か、進むのか、留まるのか、
生きていれば必ずぶつかる分岐点
選んだことで未来が動く
ただ絶対にありえないものがある
それは戻るということ
道を選び直すことは出来ない
戻る他の全てができる
君の道は君が選ぶんだ
寄り道をしても
最短で行っても
この道の先に未来がある
「日差し」
僕は暗闇で生きている
皮肉を言い無いわけじゃない
けれど皆は少なくとも
僕より自由に生きている
僕にはお金が少しもない
自分のことにも使えない
あいつらは親に貰っているのに
僕には時間が少しもない
お金を稼ぐ時間しかない
あいつらは遊んでいるのに
僕には社会が分からない
誰のために尽くしても
誰のために動いても
誰のために考えても
帰ってくるのは悲報だけ
暗闇は慣れてる
真っ暗でも前は見える
だからことよく分かる
僕の進むこの道に
分岐点など現れない