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11/1/2023, 2:38:23 AM

何だここは、暗くてよく見えない。
誰かいませんかー!返事がない。
あ、あっちの方に強い光が見える。
歩いていくと次第に明るくなり、派手な看板を見つけた。

「みんなの理想郷 カムヒヤー」

おお、ここが理想郷か。いつのまにか高い塀に囲まれた
理想郷の目の前に立っていた。
大きい扉を見つけておもいっきりノックする。
開けておくれー!

ゴツ!!…痛いなんてもんじゃない。
返事とばかりに塀の上から投げられた石が頭に当たった。
こちらからは見えないが数人の声が降ってくる。
帰ってくるな!ここにお前はいてはいけない!
せっかく理想郷になったんだ。
どっか行け!ここ以外のどこかへ行け!

仕方なく、もといた場所に戻る。
…追放されたのかな?そうか、私があそこからいなくなったから
みんなの理想郷が完成したのか。
気がつくと誰もいないと思ってた暗がりに結構人がいた。
皆一様に頭から血が流れてる。
自分の頭から流れる血を見せると皆が笑った。私も笑った。

安心した。なんだ、ここが理想郷だった。

10/31/2023, 8:12:03 AM

過去を思い返すと懐かしいと思えるものが見当たらず
あ~嫌なもの思い出しちゃったよ、がポロポロ出てくる。
例えば昔あった遊具を思い出すと、それにまつわる失敗や
周りのヒトとのわだかまりなど。
その嫌なもの一つ一つがまっすぐに私に繋がってて
今の残念な自分を構築している。

だーー!!重い重い!
何かないのか?一つ位?
甘く、慕わしい、離れがたいような「懐かしく思うこと」

無い、無いな。どれ引っ張り出しても
もれなくセットで嫌な記憶が付いてくる。


そうだ、な。今日からでも何か作るか。
うん、10年後にでも懐かしく思えるような何かを。
そうしよう…

10/30/2023, 8:16:56 AM

桃之介 「おじいさん、おばあさん。
     桃之介は鬼ヶ島に鬼退治に行きます」

お婆さん「おお、行くか?黍団子持って行きなさい」

お爺さん「桃左衛門は戦闘力に全フリして
     猛獣三匹を家来にしたもんだから
     道中食費がかさんで途中で解散してしまったのだ。
     桃之介よ、お前なら家来の三匹を如何にする?」

桃之介 「ふふふ、抜かりはありません。
     牛、豚、鶏を家来に連れていきますゆえ」

お爺さん「・・・」

お婆さん「なるほどのぅ。では黍団子を可愛い袋に入れてと。
     メスを連れて行きなされよ」

桃之介 「メスを…は!乳に卵。食肉にとのチョイスでしたが。
     ありがとう、おばあさん。では行って参ります」

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お爺さん「桃太郎に期待するかの…」

10/29/2023, 7:50:38 AM

暗がりの中で呻く。
う~いて~、いて~よ~

脈動のバクッバクッに合わせてズキンッズキンッと
頭が痛む。
予兆のうちに薬を飲めば間に合うのだが
いきなり来たときは慌てて飲んでも、もう薬は効かない。

それでも家にいるときはまだ幸い。
音の無い暗い部屋で横になり、タオルで頭を締め付ける。
これが痛みを多少なり緩和させる唯一の方法である。

頭を取りたい…
出来るわけないけど、それだけが頭をよぎる。

う~いた~、いたいよ~
暗がりの中で、痛みが治まるまで呻く。

10/28/2023, 8:20:21 AM

ウチは母が紅茶を楽しむのが好きなようだ。
茶葉が何種類か普通に置いてある。
ティーポットの保温袋なるものを自前で作っていて驚く。
自分の中にあの血が流れてるか疑問だ。

そういえば、名状し難いあの器具。
ガラスで出来た円筒形を立てた物体。
中に金属で出来た、ところてんの突き棒みたいなのが入っている。
それに茶葉とお湯を入れてブンガブンガやるあの器具。
茶葉が中で高速で暴れまくって面白い。
あれを使うとなんかスゴく濃い紅茶が出来てたな。
ブンガブンガやり過ぎると、そーっと下ろせと怒られるけどね。

まあ私が飲む紅茶はどうやって淹れても
最終的に牛乳と砂糖を大量投入するので
香りとか以前の代物になるな。

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