日記帳は無いです。
振り返っても何もない。
絵日記なら夏休みの宿題。
9月1日に、夏休み明け当日は持ってくるのを忘れたことにして
一気に42日。
絵部分は、空に丸描いて数本の放射状の線。
サザエさんのエンディングの最後に出てくるような家の前に
棒人間何体かと巨大チューリップが横に並んだ絵。
これをちょっとずつ、ちょっとずつ変化させて。
文章は適当にありそうな出来事を捻り出し
最後は「うれしかった」「たのしかった」で締めくくる。
横着者の極みですわ。全く。
ところでこのアプリ、自分の投稿を振り返ると今日で丸1ヶ月。
まだ1日も欠かしてない!…一体何の奇跡?
帰ったばかりでまだ冷房の効いてない部屋、暑い。
君の前に向かい合わせになるように座る。
たまらない熱気に襟元を緩める。
うつむき勝ちに首を横に振る君。
後頭部に手をやり、強引に動きを止めさせ
顎クイして真正面を向かせる。
顔をおもむろに近付け…
「あ゛~~~~~!」
やっぱり扇風機を前にすると、やらずにはいられない。
理不尽に対し
嘆いたり、恨んだり、泣いたり、叫んだり
許せない、収まらない、どうすることも出来ない。
やるせない気持ち。どこに置いてきてしまったんだろう。
今じゃすっかり
はい、はい、そんなもんです。そうでしょねー
に変わってしまった。
あの感情を抱いてた頃が私のピークだったのでは…
思えば遠くに来たもんだ。
あ、この感じ。もしや、やるせない気持ちでは?
子供の頃、親戚家族に連れられて海へ行ったことがあった。
親戚の子達が奇声を上げてワイワイ楽しんでるなかに
なんか馴染めず一人で波打ち際をふらふら歩いていたら
やはり一人で何やら作業に耽っている子を見かけた。
ちょっと気になり見てると、手で何かに砂をかけている。
乾いた砂を両手にすくいに行っては
波打ち際まで戻るとまた何かに砂をかけていた。
何に砂をかけてるのかと覗いてみると半透明のブヨブヨした物体。
…?意図は掴めなかったが、何か必死さが伝わってきたので
自分も砂を両手にすくい、その何かにかけるのを手伝った。
半透明の物体が砂山に完全に隠れると、コッソリ小さな声で
「ありがとう、助かったよ」
と言って走って行ってしまった。
よく分からないが、いいことをしたような気になった。
あれ、クラゲだったのかな?何かの卵だったのかな?
もし今度海へ行って半透明の物体を見つけたら、砂かけてみるか。
いや、面倒くさいから濡れた砂をかけよう。
うちのベランダにも、とうとう今年初の蝉の亡骸。
何故に我が家のベランダを選ぶ。
緑の芝生は目と鼻の先だろうに。
ここから放って自然に還ってもらおうと裏返しの骸に近づく。
ジジジジジーーー!!
うわわわわーーー!!
バタバタと散々に暴れ回って飛び去って行った。
無事に土のある所まで辿り着くことを祈ろう。合掌。
え、「蝉ファイナル」って言うの?あれ…