小学校にまだ上がる前の頃、鳥のように飛びたかったのか
私は空を飛ぶ練習をコツコツとしていた。
二段ベッドに上がり、飛び降りる。
手を懸命に羽ばたかせ、落ちる。また上がり、落ちる。
何度も何度も、成功を信じてひたすら繰り返す。
工夫もする。
一回地上で手を素早く羽ばたかせる練習をしてから飛び降りる。
タオルを両手に羽ばたいて落ちる。
団扇を両手に羽ばたいて落ちる。
ダメだ。また失敗。いや、次こそいける、きっと飛べる。
そうだ、長い時間落ちれば、羽ばたく回数が増えて飛べる。
そして二段ベッドを上がり、勢いよくジャンプ‼
した途端、天井に頭をぶつけて落っこちた。
幸い、片足の捻挫と頭のコブとお尻のアザ程度で済んだが
残念なことに飛ぶ練習は禁止令が出てしまった。
あれは私が初めてしたチャレンジと努力だったと思う。
いや、バカ丸出しなのだけど。
今思えば「鳥のように飛ぶ」は
私が一番最初に持った夢だったんだな。
さよならを言う前に
自分がいなくなることも、相手がいなくなることも
往々にしてあることだから。
遅かれ早かれ、誰もが「さよなら」することは決まっていて
誰一人、避けることは出来ないのだから。
伝えたいことがいっぱいあったと後悔しないように
今のうちに伝えてしまいましょうか。
出来れば小出しにね。
「死亡フラグ?」とビビらせないようにね。
一天にわかに掻き曇ったかどうかは知らないが
買い物を終えて外に出た途端、愕然とする大雨というのは
夏ありがちな空模様。
ここで「夏雨じゃ、寧ろラッキー」などと強行突破も悪くないが
今日は荷物が多いので、おとなしく店内に戻ってきた。
傘を買おうか。いやいや傘を買って店を出た途端「止んでるし」も
夏ありがちな空模様。
しばらくベンチでぼんやりしてると携帯電話から母の声。
買い物の追加を頼まれる。まあ、良しとしよう。
買い物を終えて外に出る。刺すような太陽光に怪力無双の入道雲。
夏の定番、空模様。
家の最寄り駅から程近くにある居酒屋。
そこのトイレは一人用の個室トイレだが、なぜだろう
側面に頭から足先まで映る無駄に大きな鏡がある。
別に自分の用を足す姿など見たくもないのに、つい見てしまう。
顔を赤くして目をどろんとさせて情けない格好をした…
意図は知りませんがアレ、撤去してもらえませんかね?
いつまでも捨てられないもの?
捨てるべきなのに捨てられないというなら
穴の空いた靴下
いや、だって家で履くし
ケーキに付いてたミニ保冷剤
パンのあれ
お茶漬け海苔の東海道五拾三次
いや、もう寧ろ集めてるし
ラップの芯
トイレットペーパーの芯
…捨てます。次のゴミの日、ええ必ず。