香水
柔らかな香りが鼻腔を吹き抜ける。
それだけで心が穏やかになる。
スメルハラスメントにならないように体臭に気をつけている。
自分に合った香水を選ぶのは難しかった。
甘くならないように、そして香りが強すぎないものを選んだ。
同僚の助言を頂いたが、選んでいる時間はとても楽しく貴重な経験だった。
そしてスメルハラスメント対策で一番有効なのは、やはり毎日の入浴と食生活 だった。
自分も仲間も穏やかな日々を過ごせるように気をつけていきたい。
言葉はいらない、ただ・・・
9歳になる甥っ子は小さい時から優しく賢かった。
僕が気落ちしていると、突然ハグをしてくれるのだ。
言葉はいらない、ただそれだけで僕の心はとても満たされた。
甥っ子の存在に僕はとても救われているのだ。
突然の君の訪問
僕には甥っ子が2人いる。
お兄ちゃんの方は今年小学3年生になった。
彼の通っている小学校は僕の家からとても近い。
僕が休日寝ているとピンポンと呼び鈴が鳴り起こされる。突然の甥っ子の訪問だ。
甥っ子がいつ来てもいいように僕は彼の大好きなスイッチやベイブレード、ボトルマンなどを用意してあるのだ。
僕と遊びたくて家まで来てくれる甥っ子の気持ちを考えるととても嬉しい。
だから、甥っ子には甘くなってしまい、おもちゃをたくさん買ってしまう。
甥っ子は優しい子に育っている。
彼と一緒に近くのスーパーに行きアイス売り場でアイスを買うとパパとママと弟の分もと言ってカゴに入れてくる。
甥っ子は優しい子に育っているが、彼がたくさん入れたアイスはとても高いアイスなので僕のお財布には全然優しくない。
雨に佇む
快晴だった。
だが、この日は僕の心の中で滂沱の涙が降っており、その雨に佇むしかなかった。
祖父が天国に旅立ったからだ。
臨終の5時間前に病院に面会に行った時、「長男だから一番大変だろうけど頑張ってな」と言われた。
僕の父は金銭トラブルに巻き込まれてしまい、僕まで要らぬ苦労を抱え込んでいたのを知ってのことだろう。
弟たちの学費を全額払ったのは僕の誇りだ。
それでも他の人生があったのではないかということを考えてしまっていた。
色々な悩みや苦しみがあったが祖父の最後の言葉が僕の憂いを全て払ってくれた。
祖父の言葉はこれから先いつまでも僕の人生を照らしてくれると確信している。
私の日記帳
日課にしている僕の日記帳を振り返ってみると多くが腹痛について書いてある。
昔僕がバスの中で脱糞してしまって以来、腹痛には敏感になっているのだ。
人間は公衆の面前で漏らしてしまうと自分の時間感覚が非常にゆっくりと感じられるのだ。
窮地の状態に陥ると思考が加速していくのかもしれない。
漏らしている最中の僕は絶望というよりも、これをどう処理すべきかについて、そしてどうバレずに対応できるだろうということを考えていた。
結局バレてしまったわけだが、僕にとっては破滅的な状況ではあったが周囲の人たちはとても優しかった。
中にはあまりの衝撃に涙を流している友人もいた。
僕たちが生きているこの世界は思っているよりも優しい世界なのだと思う。
ただし、それを実感するために敢えて脱糞してみるのはおすすめできない。