街
あいつと出会った街
いい思い出のない街
あいつに話しかけられた学校
いつもより憂鬱な学校
あいつと仲良くなった昼休み
心が明るくなった昼休み
あいつと遊びに行ったゲーセン
話が膨らんだゲーセン
いつもの朝
珍しくあいつのいない朝
先生の顔
いつもとは違う暗い顔
ざわつく胸
いつもと違う
あいつとの別れを知らされた朝の会
呆然とした
話が頭に入ってこない朝の会
大嫌いな朝の会
帰り道
あいつのいない帰り道
重い足取り
あいつのいない道
ひとりぼっちの道
あいつのいない街
物足りない街
歪む視界
ほおを伝う
あいつと出会った街
思い出したくない街
朝日の温もり
私たちの生活の中で常にそばにいる太陽
それは何年前でも何十年前でも何百年前でも変わらない
今まで私たちのことを照らし続けてきてくれた
でも、数年後、数十年後、数百年後はどうだろう
もしかしたら太陽の存在がなくなっているかもしれない
それは明日かもしれない
もしかしたら明日なんて猶予もなくて、
今日かもしれない
そんな、
今まで当たり前に続いてきた
いつもの朝を、いつになっても迎え続けていたい
そして、私たちの道を照らし続けていてほしい
半袖
私は着るのには長袖の方が好きだ
自分を隠せるから
でも、見るのでは半袖が好きだ
長袖も悪くはないが
私は半袖からチラ見えする二の腕が好きだ
男らしい太く力に溢れた腕
華奢な折れてしまいそうなほどの細い腕
標準で健康的な腕
程よく肉がついてむちむちの可愛い腕
色々な腕がある
腕を見るとその人への理解が
深まったようで少し楽しい
半袖には可能性があると思っている
天国と地獄
天国は誰もが夢見る場所
地獄は皆揃って嫌う場所
本当にそうなのだろうか
誰か見たことがある人はいるのだろうか
いるというなら、ぜひ、話を聞きたい
屁理屈のようだが有り得ない話ではない
地獄なんて思ったよりいいところかもしれないし
天国なんて思ったより酷いところかもしれないし
真実はわからない
そもそも天国も地獄もないかもしれないし
名前も違うかもしれないし
天国が地獄で地獄が天国なのかもしれない
知りたくはない
でも、みんな頑張ってるんだから
どこに行っても少しは良くしてあげたい
透明な水
何色にでも染まる
これから染まる
まだ何にでもなれる
何色にでもなれる
透き通った青空にも
燃えるような炎にも
突き刺すような光にも
どんな色にもなれる
血のような紅にも
濁った暗い池にも
全てを覆い尽くしてしまうような黒にも
たくさんの可能性がある
どんな色にでもなれる
でも 全部
あなた次第
使い方が大事
あなたはどう活かす?
たくさんの可能性のある
美しい 完成された
この水を