11/19/2023, 1:16:07 PM
なんとなく君っぽくて
なんとなく君らしくて
なんとなく君が好きそうで
なんとなく君に似合いそうだから
気付けば手に取っていたキャンドルは
雪降る今夜には明るすぎるだろう
2人用のソファに腰を掛け
無邪気な笑顔を思い出す
煙の道を辿って会いに行こう
君に叱られるだろうか
私はまだ
君以上を見つけられない
君のいないこの部屋で
今日もまた涙を流す
『キャンドル』
11/17/2023, 4:30:51 PM
秋なのか冬なのかわからない
聖夜のための時間
そんな刹那が好き
冬になったら
赤い帽子は目を覚まして
手袋の迷子は増えるだろう
街にかかるベルの音は
白銀の世界の贈りもの
街がおめかしをしているから
洒落たコートを着て
今年も眼鏡が曇るかな、そう思いながら
ココアを持って誰かを待っていたい。
なんて想像する11月の朝
布団が掴んで離れてくれない
『冬になったら』
11/16/2023, 2:33:31 PM
ずっと一緒にいたかったな。
大人の言ういつか、また今度は
小さな体には長すぎる
行ってほしくない、
なんて言えるわけがない。
泣いたらいけない気がしたから
必死に我慢して頷いた
はなればなれになっちゃうね。
うん
ちょっとだけかなしいね。
うん
また遊ぼうね
うん
ばいばい
……うん
必死に
『はなればなれ』
11/11/2023, 6:07:42 AM
髪色が変わっていた
染めたばっかの黄金色
落ち始めた小麦色
黒色の服と対照的で
なんだか月光が眩しい
風になって気付かないくらいに
君の横を通り過ぎよう。
『すすき』