月灯り

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8/30/2025, 10:52:22 PM

「ふたり」

ここにない何処か
そんな夢を見てた

二人きりなら
どんな所でもいいよと
あなたは笑った

バスに揺られ
電車に揺られ
田舎を抜け出そうとした

こんなところから
早く出ていってやりたい

いい思い出がなかったんだ
僕らにとっては最悪の場所だった


前回も、

「二人きりならどんな所でも
いいとは言ったけど、
二人きりだから
整備も何もされてなくて
食べるものさえ見つからない。
ここは嫌だよ
どこか遠くへ行こう」

そう言って彼女は電車に乗り込んだ
それを追うように僕は駆け込んだ


あぁ、次はどんな理由で
嫌だと言うのだろう

段々と嫌気が差しながら
窓の景色を二人眺めた

8/30/2025, 4:39:00 AM

「心の中の風景は」

心の中に
浮かんでは消えていく風景がある

昔に見た草原の
草と空が広がる風景

どっちが広いのかわからないくらい
遠くまで広がっているんだ

そんな夢を見た
もうずっと前のことだけれど

未だにあの景色が忘れられない



第三次世界大戦のあとに生まれた僕は

青空と原っぱを
まだ知らない

8/29/2025, 8:36:29 AM

「夏草」

夏草と揺れる
君を見ていた

とても白くて愛らしい

眠るときは小さくなって
自然に体を預けている

そんな君が美しくて
たまらなくて

僕のものにしたかったんだ

星が瞬く夜の空を
君は飛んでいた

どこに行きたいのかが
わからないような羽ばたき方で

君に触れようとしても
ひらひらと避けられてしまう

こんなにも難しかったかな
そう思いながら僕は

傍を飛ぶ蝶めがけて
虫取り網を下ろした

8/28/2025, 4:37:29 AM

「ここにある」

君の大切な人を3人答えて下さい。

そう聞かれたら君は誰を思い浮かべる?

友達?
家族?
恋人?

もっと他には無いのかい?

とても近くて、とても遠いもの
家族との絆なんかより、もっと大切なもの

君の大切なものは
きっと君だと思うんだ

君自身がいちばん大切だと思うんだ

君の身体のことは
君にしか分からない

君の思う気持ちは
君にしか気付けない

君が君自身を大切にすれば、
自然と大切にしたい人も集まってくる

君自身が大切ならば
大切にすればいいものは
ここにあるでしょう?


世の中の人には
リストカットをする人や
暴力を受けている人や
ドメスティックバイオレンスをしてしまう人など

色んな人がいるよね

君もそこに当てはまるかもしれないし、
当てはまらないかもしれない。

でも、
リストカットをする人は
安心したくてそれを選ぶ

暴力を受けている人は
咄嗟に自分を守るように避けようとする

ドメスティックバイオレンスをしてしまう人は
自分ではない他の人に依存してしまって
傷つけてしまう

これは
きっと自分を守るためだったり、
安心したいから

全部が悪くないなんて言えないし、
そんなことを言うつもりもないけど


いちばん大切にして欲しいのは自分自身なんだ

君を守れるのは、君しかいないから。

君の大切なものは
きっとここにあるよ。

8/26/2025, 10:19:17 AM

「素足のままで」

素足のままで
走れるところまで

素足のままで
登れるところまで

素足で出来ることなんて
これっぽっちだけれど

足の裏が痛くなって
立ち止まってしまうけれど

その時は靴を履けばいい
靴を履けば何処へだって走れる

靴を履けば何処まででも登れる


その靴が今までの努力だとしたら?


勉強せずに高校の問題を解けと言われても
直ぐに解けなくなる

でも、靴を履いていたら?

今までコツコツと勉強していたら?

今の自分に解ける所までは
難なく行けるだろう

ランニングをしながら
靴を持って来ればよかったと嘆くより

事前に靴を履いて出かけた方が
かなり楽になる

だから今
僕たちは靴を履こうとしている

だから今
僕たちは勉強を続けている

だからペンを持って
机の上にあるテキストと睨めっこするんだ

今頑張れば
きっと素晴らしい景色が見れるだろう

帰り道を行く時は涼しい風が吹いているだろう

昼に走ると汗ダグになるが
夜に走ると気持ちいい

だから今
必死に汗を流しながら走るんだ

頑張ろう。
頑張れ。

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