くり

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10/29/2023, 1:04:12 AM

暗がりの中で

暗がりの中で見つける小さな光
針の穴ほどの光で良い
見つけられたら
誰かが照らしてくれたら
暗がりの中から抜け出せる
その光を信じて

10/22/2023, 11:32:33 PM

衣替え
衣替えの季節になった。
同時に断捨離の季節でもある。
新しい服が買えないから、
古い服は捨てなくてはならない。
何も悪くなっていないのに、
ただ時代遅れだというだけで、ゴミ箱へ。
毎日変えても余るくらいの服があるのに
思い出なんて考えると捨てられない。
売ることもできない。

また、今年も悩んだあげく、
クローゼットの中へ。
そして、もう服は買わないと決めたのに、
ネット通販を見ている私がいる。
服と同時にクローゼットを買おうとしている。

私が居なくなったら、全部捨ててくれ。
子ども達にはそう伝えている。

衣替えの季節は、私を悩ます。

10/20/2023, 12:08:31 AM

すれ違い

一緒に住んでいるのに
いつもすれ違いばかり
私達が起きる前に仕事に出掛け
寝てから帰宅する
仕事が休みの日は昼過ぎまで
部屋でゆっくりしてうらから
顔を合わせるのは休みの日の
夕方からほんの数時間かな

だからこそ
この時間を大切にしたいと思う
パパと過ごす貴重なひとときを

10/16/2023, 10:22:25 PM

やわらかな光
窓から室内に広がる光を全身で浴びる。
まるで母に抱かれているかのような温かさだ。
パジャマ姿の僕は、胸ポケットに入っているお守りを握り締めた。
明日もこのやわらかな光を全身に浴びることができるはずだ。太陽の光を浴びることが、こんなに心を落ち着かせるものだとは思わなかった。日常の当たり前が愛おしい。

「それでは、そろそろ行きましょうか?」
女性の優しい声が耳に響く。いよいよだ。

白い服を着た女性が3人と男性が1人。部屋に入ってくる。車椅子を移動させると僕を包んでいた光はなくなり、急に寒く、恐怖で身体が震え始めた。

「大丈夫ですよ。必ず元気になります。私が約束します」
心強い言葉を男性に掛けられた。

ゆっくり立ち上がると身体は宙に浮き、ストレッチャーに乗せられる。窓から差し込む光を見つめながら、大きく深呼吸をし、僕は覚悟を決めた。

手術室に向かう。

10/15/2023, 10:48:34 PM

鋭い眼差しの奥にある
屈託のない素直な瞳

いつも僕を見てくれていたんだね
ごめん、今まで気付かなくて
別れの日にわかっても遅いよね

もう、そんな鋭い眼差しを向けないで
君の透き通る瞳で、今度は誰かを
見守ってあげて欲しい

鋭い眼差しを向けなくても良い人に

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