純情人間

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6/22/2025, 11:05:01 AM

大会当日、公式のTシャツを着た大学生のスタッフが

僕らの試合の入場前に声を掛けてきた。

君たちも卒業したら、一緒にスタッフに参加してくれ

ないか、とのこと。

そのスタッフは、僕らと同じようにこの大会に

出場した経験がある。僕にはそれが、遠回しに

地元を離れてどこにも行かないでほしいと

言っているように聞こえた。

僕はとりあえずの返事をしてその場をやり過ごした。

6/21/2025, 11:35:40 AM

同期に尊敬できるヤツが中々いなかったから、

先輩の後ろばっかりついてきた。

けれど、いざ自分が後輩を持つ立場となると

仲間の背中を追わなきゃなと思う。

明日は本番だ、いつもより早めに寝よう。

6/20/2025, 11:21:45 AM

嫌いなものを先に食べろと教わってきた。

でももう嫌いなものなんて食べなくていい。

好きなものを選べるし…

だんだん眠くなってきた。

6/19/2025, 12:19:07 PM

五七五の定型で返信してしまう。

どんな相手であろうとも。

いわゆる職業病ですか。

人によって反応は様々だ。

何人かに一人は同じように定型で返してくれる。

そんな時、なんだか頬が熱くなる。

裏門を出てすぐ取り出したスマホの画面には、

まるでそこから生まれてきたように

雨粒が、にゅっと頭を出していた。

6/18/2025, 10:14:58 AM

塾の軽食スペースで、友人と将来について語り合う。

友人は今日も同じカップ麺を食べている。

まぁ、人生そんなもんよ。という決め台詞を吐くと

同時に友人の口から繭の糸みたいに麺が吐き出され

た。

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