純情人間

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5/14/2025, 10:45:49 AM

ケツからガスを吐きまくる鉄の塊の多い道の脇で、

自転車を漕ぎながら思う、

酸素をくれ。

白い紙マスクに輪の字の口を浮かばせながら思う、

酸素をくれ。

酸素、酸素、酸素を…くれ。

5/13/2025, 11:40:32 AM

商店街の脇にある道は夜になると、

驚くほど景色が変わるのだ。

もうそろそろ駐輪場に着くはずなんだけどな。

記憶の海をあてもなく彷徨い泳ぐ、

もはやそれに呑まれてしまいそうな…

曲がり角から突然現れたサラリーマンの

急な方向転換に、少し車体をふらつかせ、

いつもの緑色の屋根が見えると、

それを目掛けて精一杯ペダルを漕ぐのだ。

5/12/2025, 10:29:58 AM

部活が終わってそのまま塾に向かおうと思ったが、

やはり空腹には勝てないみたいだ。

コンビニに立ち寄る。

いつもの、そうただ君だけ。

そして、最前列のメロンパンを、

ぎゅっと鷲掴みにした。

5/11/2025, 11:00:17 AM

んっ、さっきから体が動かない。

コンクリートの壁以外何も見当たらない部屋に、

自分と年の近いであろう男女らが、

螺旋状に並べられている。

僕もその列の一部だ。

僕らはどこへ運ばれるのか。

しばらくすると、その螺旋は解け、

まっすぐな線となり、

別れた線とは別の線がやってきて、

また螺旋を描く。







5/10/2025, 10:02:58 AM

街が海なら、このホテルは森だろう。

両親は狭いというが、

そんなの気にならないくらい僕は高揚していた。

恐らくこれが、都会の魔法なのだろう。

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