純情人間

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4/24/2025, 10:26:01 AM

孤独を感じる時っていつだ?

放課後、慣れない最前列の机の横で、

リュックに1日の頑張りを詰め込みながら、

そう思う。

後ろの生徒は見えないが、

狭い教室を飛び交う声で、彼らが何をしているのか、

大体予想がつく。

周りはこんなにも騒がしいのにもかかわらず、

ふとついたため息が、エコーとなって、鈍く、

辺りに散っては、消えた。

僕を呼ぶ声がする。

知ってる声だ。

僕は孤独じゃない、そう思わせてくれる声が

今、エコーとなって消えない。

「日誌、よろしく。」

その瞬間、エコーが消えた。

4/23/2025, 11:28:40 AM

今日は何食べたい?

なんでもいいです。

何がしたい?

なんでもいいです。

んー、どこ行きたい?

4/22/2025, 11:57:43 AM

愛を伝えるのに、感嘆符が必要だろうか。

大きな愛ほど、そっと小さな声で。

小さく、小さく叫びたい。

3/16/2025, 5:03:15 AM

ココロザワザワ

ココロメキメキ

3/14/2025, 11:07:31 AM

百貨店でマカロンを買う。

実はちょっと前に何を渡すかを考えていたが、

どうやらマカロンは特別な人に送るらしい。

紙袋を片手に外に出る。

ちょっと前までは凍えそうなほどの寒さだったのに、

今日は風が心地良いと感じられる。

僕の体をやんわりと締め付ける制服が、

風を真っ向から受け止める。

少しぼんやりしていたが、今日の本来の目的を

思い出す。

そうだ今日は、三月十四日だ。

少し興奮気味に自転車のペダルを踏み締める。

正門の前、静かにあの子が部活から帰るのを待った。

約束の時間を10分遅れで、あの子は、

小走りで駆け寄って来る。

慣れない口調でどうぞと“それ”を渡した。

一瞬のありがとうございますの後、

紙袋ごと渡したのが悪かったのか、

その渡し方不思議ですねとあの子は言った。

あっ、

これだ、またこれだ。

そうこの沈黙がいつも嫌いだ。

また空振りだったな。

僕は思った。

今までありがとう、君は“トクベツ”な人だったよ。

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