冬も一緒に帰ろう。

そう思ったけれど、やっぱりやめた。

手を繋いで帰ろう。

そう思ったけれど、やっぱりやめた。

だから独りで帰ろう。

そう思った。

普通なのはいやだな。

“パン”にでもなろうか。

でも“パン”だとなんだか味気ない気がする。

だから僕は“メロンパン”になった。

いや待てよ、

“メロンパン”も普通の“パン”ではないか。

最近ベッドで寝ることが減った。

そのせいか、すぐに疲れやすくなった気がする。

今日こそはベッドで寝ようと思った。

風呂を済ませたあと、

リビングの床で仰向けになり、スマホをいじる。

やはりそのまま寝落ちした。

その日の午前3時頃、

僕は床にうつ伏せの状態で目覚めた。

さすがにそのままでいるわけにはいかず、

慌てて僕はベッドに転がり仰向けになった。

大きく深呼吸をしてみる。

次の瞬間、僕は喉に違和感を覚えた。

しかし眠気が勝っていたので、

そのまま眠りについた。

翌朝の体温は38度7分であった。

僕が寒いと言うと、

君は嬉しそうな顔で、

僕の首にマフラーを巻く。

白いマフラーだ。

君曰く日頃の感謝を込めてのプレゼントとのこと。

雪を待っていただけなのに、

何だかより白いものを見れた。

何でもないフリをしていると、

何でこんなにモヤモヤするのだろう。

聞こえないフリをしていると、

何でこんなにガヤガヤするのだろう。

そうして僕は昼食を食べ終わり、教室をあとにした。