12/7/2024, 7:31:49 AM
今の幸せをとるか、これからの幸せをとるか。
神様ごめんなさい。
私は今の恋を諦められないようです。
そんなことを思いながら、
公園の鉄棒から見た逆さまの世界で、
静かに目を閉じた。
12/5/2024, 3:16:36 AM
上手くいかなかった。
上手くできると思ってたのに。
でも今日の分は明日取り返せるね、きっと。
12/2/2024, 2:59:42 PM
リビングの照明から逃げるように机の下に隠れる。
ご主人様がお帰りになったようだ。
僕のいる暗闇をご主人様はぬっと覗き込む。
そして僕は暗闇の中からご主人様にエサをおねだり。
ご主人様がエサを持って来ると僕は、
暗闇と明るみの狭間にある境界を跨いだ。
12/1/2024, 3:42:46 PM
〇〇駅までの切符をショルダーバッグに押し込んで、
田舎行き特有の一両列車に乗り込む。
日曜の昼過ぎにもかかわらず、
案外人が多くて混んでいる。
食後だったからなのかわずかな眠気を感じた僕は、
相席できそうな人のいる席を探す。
ある席では、対席の方へ足を放り出して寝ている人、
またある席では、スイミングスクール帰り?と
思われる母と息子の二人親子。
僕は迷わず後者を選ぶ。
その親子の目の前に座った瞬間、
二人はそれまで楽しそうに話していたのを止めた。
母は読書。息子はケータイ。そして僕は…
11/30/2024, 3:06:11 AM
ある午後の帰り道、
右隣にいる君のマフラーを巻いて角を曲がると、
風が吹いて、隣の君の前髪が割れた。
隣の君はとっさに下を向く。
思ったとおり君は寒いと言った。
僕は平気なフリをした。でも、
やっぱり寒い。
君の隣でマフラーに顔をうずめてみた僕は、
とても冬らしい格好だっただろう。