永遠なんて、ないけれど。
人は永遠という言葉を使いたがる。
最大限に愛を伝える方法。そう思う人は多いだろ。
友情も、愛情も、永遠なんて無いに決まってる。
無い。そう、無いんだよ。
永遠なんて、そんなものがあったら…
アイツはまだ俺の隣で笑ってたはずなんだよ。
俺の相棒。よく笑って、何にでも一生懸命で、クシャッとした顔と深いえくぼが印象的で、それで………
今でもアイツを思い出す。急に命をたったアイツを。
置いてあった紙には「ごめん」ってだけ。
何が、何がお前をそうさせたんだよ。
永遠なんて、ないけれど、
お前はずっと俺に笑ってくれると思ってたのにな。
なんで泣いてるの?
そう問われても、私の感情が収まらないせい。としか答えられない。
悲しい。苦しい。辛い。嬉しい。幸せ。
涙にはいろんな理由があるけど、そんなモノの前に、自分の感情を自分で抑えられないから泣いてるんだよ。
ねぇ、貴方だってそうでしょ?
泣きたい時は泣いて良いんだよ。理由なんて関係ないんだよ。
自分を自分で制御できなくなった時は、もう限界なんだから。
涙の理由はどうでも良いでしょ?
貴方ってほんと意気地なし。
私をデートに誘って、さっきまでプラン通りのエスコートをしてくれてたはずでしょ?
それなのにこのカフェに入ってからどうしたの?
もじもじウジウジ。
さっきまでの紳士は一体どこに消えたの?
私の注文したホットコーヒーはずっと暖かいわけじゃないんだけど。
貴方はいつまでそう口をパクパクさせるつもりなの?
ショッピング、映画館、少し散歩をしてカフェ。
結構良い感じだったのに。なんでそうなっちゃうの?
貴方の口から聞きたいの。
貴方にその言葉を言ってほしいの。
ほら、早く。
私の気持ちとホットコーヒーが冷めてしまう前に。
Q.もしも、パラレルワールドに行けるとしたら?
なんてくだらない「もしも」の話を考える。
君に好きだと伝えていたら、きっとこんなに悩まなくて済んだのに。
ねぇ、俺はいつまで君を好きでい続けるんだろう?
もし、パラレルワールドに行けるなら、まだ君が生きている世界へ…なんて何度考えたのかな?
通り魔に刺されて死んだ君。俺があの時、日和って告白をやめなかったら、きっと君はまだ生きていた。
あぁ、もう一度、あの日に戻りたい。
A.君に好きと伝えれなかったあの日に。
時計の針が重なる瞬間。
僕はその瞬間を見るのが楽しい。
誰も時計なんかに集中していない。そんな時、時計の針が重なって、パキッと長針が動く。
特別じゃない。それでも僕はそれが見たい。
一瞬。その一瞬が僕には色づいて見える。
たった一瞬。何度でもくる一瞬だ。
何回も見ているはずなのに、それを見ると少しだけラッキーだと思えてしまう。
人はそんな些細なことに助けられているのかもしれない。
どうか、誰かにとってこの一瞬にも意味がありますように。