あなたがいなくなって、私の心は台風のよう。
台風が来たみたいに荒れてグチャグチャで、あらゆる傷を作った。
それでも時間が経てば台風は過ぎ去る。
台風が過ぎ去ったその現場は見るも絶えない。
瓦礫が積み重なり、木々は倒れ、土砂が流れる。
澄み切った空が忌々しくて、重たい体が動こうとしない。
ねぇ、帰ってきてよ。
台風による洪水で流された子供を救ったあなたは、私のことなんて考えていなかったでしょう?
そんなあなたが好きだった。
澄み切った空の下、あなたのお墓に花を添える。
台風の過ぎ去ったこの季節に。
まだ止まらぬ被害から、目を逸らすように。
ひとりきりを願った。
貴方といると寂しいから。
2人でいる事を望んだ。
貴方を独り占めできるから。
ねぇ、貴方といると暖かいね。でも、心に穴が空いたみたいに寂しいんだ。
貴方のスマホに絶えない新規通知。私のスマホは真っ暗なままで、貴方と私の違いを突きつけた。
貴方といると、ひとりきりの孤独より苦しいものを感じるの。
貴方のことを考えて頭がいっぱいになるのは楽しいの。
でも、貴方が横にいて私に笑いかけると苦しいの。
だから私はひとりきりがいいの。
こんな我儘に付き合わせたくない。
だから私はいつもひとりきり。
きっと君はRedで、僕はBlue、Greenはなんだろう?
君のRedは眩しくて目が痛い。だから僕はBlueに隠れて君の眩しさから逃げるんだ。
Greenは誰でもないけど、きっと僕の安らぎ。
全てが合わさって僕がいる。
大好きで痛い君も、臆病で暗い僕も、皆んなが安らぐあの場所も、全部僕が生きるためにある。
なにが欠けてもいけない。
僕の体はRBGでできている。
でも、ナニカのバランスが崩れたあの時、僕の視界は真っ黒になった。僕に光がなくなった。
君がいなくなったのか、僕がおかしくなったのか、安らぎが取られたのか、分からない。
ねぇ、ここはどこ?僕は今何をしてる?教えてよ。
僕、もう@#/_&#_"(,?&!_______
汚れたこの世界。
この世界を裸眼で見てしまった人間は皆んな腐ってしまう。
それでも耐えて、耐えて、耐えた挙句に朽ちる。
だから賢い人間は汚れが見えないように、フィルター越しにこの世界を生きる。そして汚い世界に順応して汚くなる。
その辺に転がってる死体は何より綺麗で、生きて世界を歩く人間は何より汚い。
この汚い世界はそうして出来ている。
だから汚れは無くならないし、この世界に絶望を抱くものは死んでいく。
残念な世界だな。
僕?僕は、汚い汚いこの世界のゴミだよ。
いつも少しだけみんなと違った。
笑いのツボが違ったり、相槌のタイミングが違ったり、全部少しずつ違っていた。
そのことに気づいたのは小学校高学年くらいのときだった。
お前は変だ。お前は気持ち悪い。
子供だからこそのまっすぐな言葉が僕の心に突き刺さった。
そこからは自分を隠して生きてきた。
皆んなが笑ってる輪の外で、僕は1人でみんなを眺めている。本当にそれだけ。
変だと言われるのが怖くて、お前なんか仲間じゃないと言われるのが嫌で、人とは関わらないようにした。
自分から拒否して、仲間にすらなれない。
こんな僕が、仲間と呼べる人に出会えますように。