NoName

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7/20/2024, 10:31:39 AM

【私の名前】
小さな頃は、自分と似たような名前が周りには居なくて、仲間はずれのように感じてしまい、いつも両親に向かって泣いて怒っていた。
だけれど成長した今はこの名前でよかったな、この名前で嬉しいな、などの気持ちが湧き上がってくる。
きっと、生まれて最初にもらった自分だけのものだからだね。

7/20/2024, 5:59:28 AM

【視線の先には】
いつも気がつくと人の羨ましいと感じるところをじっと見てしまう。
次に気がつくときは鏡を見たい

7/16/2024, 10:21:57 AM

【空を見上げて心に浮かんだこと】
空は見上げるたびにさまざまな色を見せてくれる。まるで真っ白なキャンバスが綺麗な色で埋め尽くされたかのよう。
空はきっと神様のキャンバスなんだと思う。

7/15/2024, 11:44:30 AM

【終わりにしよう】
糸に冬で終わり。
たった今テーマとしてやってきた『終わりにしよう』という味気ない一文。それを穴が開くほどじっと見ていると、どうして「終わり」という字は糸に冬なのだろうと考え込んでしまう。
そんな、一つの疑問から生まれた、私の考え。

糸というものは何かを生み出すときに使われる、言うなれば軸とも言える存在なのだと思う。
その軸とも言える糸がなくなって仕舞えば、縫い物は終わってしまうし、なくならなくともその糸で玉止めをして縫い物を終わらす。
糸とは終わりにする為のものとも言えるのかなと思ってしまう。
そして次に冬。
春夏秋冬という言葉がある通り、冬というのは一年の締めくくりに使われる。
冬は夏や秋に伸び伸びと育った植物たちを寒さや雪で覆い隠してしまう。それはなんだか今までの一年間をリセットしているかのようで、面白い。だからやはり冬というものは全てを無かったことに、終わったことに、というような一年の終わりの象徴と考えられたのかなと思う。
そして今まで話した終わりの象徴達を合体させると『終わり』という文字になる。日本語って面白い。
そして終わりというのは始まりということなのだと、私は思う。
縫い物だって糸から何かを生み出すし、季節だって、冬が全てリセットしてくれるから始まってくれる。
何かが終わったからこそ何かを始められる。
だから人間は次に進むために、
『終わりにしよう』と言うのだろうか。
そうだと私は、少し嬉しい。

7/14/2024, 1:29:52 PM

【手を取り合って】
俺らの世界は遥か昔に比べればなんて進歩しているんだろう。
そう俺は退屈で仕方がない授業を聞きながら、暇つぶしに読んでいた教科書を見て思う。
だって考えてみろよ。あの時代の人たちはどこかを折ったら何ヶ月、下手したら何年もかけて骨を治すし、それどころか生まれてから幾度となく経験する痛みやら怪我やらをたった一個の体で耐えるんだぜ?なにそれ。ちょー不便。今なら考えられない、そんな昔の常識。
俺が生きているこの時代だったのなら怪我とかしたらすぐ交換、交換、交換!なんならかっこよくアップデートしちゃったりして。ほら、俺の腕とか最近交換したからちょーかっこいい。なんで交換したのかって?えぇ、そりゃあ前の腕に飽きたからとか?そんな感じ?そんなこといちいち覚えてられっかよ。そんな不便な時代からこんなに便利な時代になったのはわりとすぐ。年代的にいえば、俺のじいちゃんぐらい?うん、確かそう。でもこーんなに便利なのにおじいちゃんおばあちゃん世代って言うの?そういうお年寄りって言われる人達はこのなんでもすぐ交換すんのに否定的なんだよね。ほんと意味わかんねー。


そんな事を考えていたのも遠い昔の出来事みたいに思える。
実際には3ヶ月しか経ってねぇんだけどな。
あれから俺たちの世界は180度変わった。
なんでかって?俺たちの腕とか足とか目とか、そんな俺たちがポンポン交換してたそんな言うなれば消耗品とも言えるような扱いをしてたやつ。それがもう作れなくなったんだよ。
えっ、なんで急に?って思うだろ。俺は思ったし、頭は思考停止。もうどうしよーって感じだった。でも最初そんなふうに感じてたのは俺だけっぽい。だってみんなそんなに話題にしないし、ネットでも一部の人ぐらいしか騒がなかった。だから俺も大事じゃないんじゃね?とか思って今まで通り過ごしてたんだ。でもさ、そう言うのって最初だけの話だったんだよね。だって想像してみ?今までずっと飽きた〜とか、ちょっと怪我した〜とかでポンポン交換しまくってた奴らがさ、作れなくなったぐらいで交換すんの控えると思う?無理じゃね?割と平均的な俺だって週一、多けりゃ週三でやってんだよ?そりゃあ元から少なくなかった腕とか足とか目とか、なくなるのも時間の問題だよね。
言うなれば消耗品とも言えるような扱いをしていたものが作れなくなったその日から俺たちはどんどん、どんどん、争いを起こすようになった。
刃物で傷つけて、強奪して、時には人の一部だって奪う奴も少なくなかった。
俺らの世界は荒れ果ててた。もう、どこの世紀末?って感じ。そんな俺も今じゃ、ぽけーっと机に座ってつまんない授業を聞いてるんじゃなく、荒れ果てた街を駆けずり回って腕やら足やらを探す毎日。もう、俺の腕も傷だらけだし、なんなら指のどれかは骨が折れてて動かない。
そして必死で探し回って見つけた一本の腕を俺は周りの人間と奪い合う、そんな事をしてれば当然腕は傷つき、顔は泥だらけ、それでも俺も、周りの人たちもみんな、たった一本の腕を求めて奪い合う。

あぁ、俺たちは今日も『手を取りあっている』

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