ずっと前から好きな人がいる。
いくつかの共通の趣味と、いくつかの違う考え方を持つ人。
私はその人の笑い方が好きで、
その人の話し方が好きで、
その人の言葉が好きで、
好きなところが積もりに積もる。
気持ちを押し込めることが得意な私だけど、
最近は少しだけ、本当に少しだけ、
想いを言葉にしたいと、蓋をしきれないと、
想いが胸から顔を出している。
やっとのことで取り付けた2人でのお出かけ。
明日、もし晴れたら
晴れて、月が見えたら、
貴方に「月が綺麗ね」と伝えたい
人の顔色を伺ったり、
人の期待に応えようとしたり、
人のために動いたり。
それも大切なことだけど、それって少し疲れること。
「笑顔が素敵だね」
「いつも笑顔だね」
「猫被ってるね」
そんなようなことを言われたことがある。
素敵だねと言われるのは嬉しいけれど、その言葉が私を縛り付けるようになり、ついに私は猫を被ってしまった。
人の顔色に怯えて何も言えなかったり、
人の期待に応えようとして無理をしたり、
人のために自分の時間を大切にできなかったり。
そんな自分に、そんな貴女/貴方にもしうんざりしているのなら、
ちょっとだけ疲れたなぁと思うなら、
周りと距離を置く時間もあっていいと思う。
自分が自分であるために、
自分を自分として保つために。
だから、一人でいたい。
そんなに澄んだ瞳で私のことを見ないで。
貴女が思うほど、私は賢くも、優しくもないんだから。
そんなに澄んだ瞳で私のことを見ないで。
貴女が考えているよりも、性格良くないんだから。
純粋で、綺麗で、素直な貴女みたいになりたい私は、精一杯取り繕ってるの。周りに好かれようとして、好きな人に好かれようとして、自分の居場所がなくならないように、ちょっとだけ人よりも外れたところに居ようとして。
本当は貴女みたいに澄んだ瞳で、
本当は貴女みたいに澄んだ心で、
晴れやかな空の下過ごしたいだけなの。
そこに行くには何もかも足りなくて、取り繕っていないと、
自分の足元が崩れていきそうで、周りが壊れそうで、
ずっとずっと怖いの。
嵐が来ようとも、空から槍が降ろうとも、私が貴方を好いていることに変わりはない。
この世界全部が貴方の敵になったって、私だけは、貴方の味方であり続けたい。
と思っているけれど、そう思いたいけれど、
このゴールのない思いをどこに捨てればいいのか分からず、
貴方と別れた1年前から貴方への気持ちを胸に抱えて生きている。
誰にも言えず、貴方にも言えず、ただひっそり抱えて生きている。
苦しい訳ではない。
無理に手放したいわけでもない。
貴方に伝えられるのなら伝えたいけれど、
そんな器用なことできやしない。
だから、嵐が私の想いも一緒に連れ去ってくれるなら、
全部ぜんぶ、攫ってくれるなら、
それでもいい。
私と貴方以外の全てを攫ってくれるなら、
それでも、いい。
お祭りの雰囲気が、音が、空気感が好き。
お囃子を昔からやっていて、太鼓の音が合わさるのが好き。
暑いけど、汗だくになるけど、みんなで笑い合えてるのが楽しい。
今年はコロナのこともあって、お酒が飲める年になってから初めて迎えたお祭りだった。
みんなと、憧れの人と、一緒に飲みながら太鼓を叩きながら、お喋りしながら過ごす夜はキラキラ輝いていた。
この輝きがいつまでも続いてほしいと、後もう少しだけでも続いてほしいと終わる前から願うほどにはキラキラしていた。
私の憧れの人は、一緒に太鼓を叩く時に「私が1番相性いい」なんて言ってくれる人。私も一緒に叩いてて1番安心できると思っていたから、それが共有できて嬉しい気持ちでいっぱいだった。
今年は一緒に叩けた。来年も一緒に叩けたらいいな。
他の人の成長ももちろん嬉しいけれど、機会を失うのは悲しいから、ここまではどうか来ないでほしいと思ってしまう。