村影の仮面師

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12/22/2025, 10:13:59 AM

なんとなくのやつです( ̄ω ̄;)
光の回廊

セツナがその場所を初めて訪れたのは、黄昏が街を金色に染める頃だった。
古い聖堂の奥、誰も近づかないはずの扉が、まるで彼を待っていたかのように半ば開いていた。

扉の向こうには、光でできた長い回廊が伸びていた。
壁も、床も、天井も存在しない。ただ、淡い光の帯が幾重にも重なり、ゆっくりと脈動している。
足を踏み入れた瞬間、セツナの影は消え、代わりに胸の奥で微かな音が鳴った。
それは心臓の鼓動ではなく、もっと古く、もっと深い何かの呼び声だった。

回廊を進むたび、光は形を変え、過去の記憶が浮かび上がる。
幼い頃に失った母の笑顔。
初めて剣を握った日の震え。
そして、ずっと胸に秘めてきた「問い」。

——自分は何者なのか。

光の回廊は、ただの道ではなかった。
それは歩く者の魂を映し出し、真実へ導くための儀式そのものだった。

やがて回廊の終わりに、ひとつの影が立っていた。
それはセツナと同じ姿をした“もうひとりのセツナ”。
光をまといながら、静かに言う。

「ここから先へ進むには、ひとつだけ選ばなければならない。
 “過去を抱いて進むか”、それとも“過去を手放して進むか”。
 どちらを選んでも、君は君だ。ただし、歩む未来は変わる。」

セツナは息を呑んだ。
光の回廊が揺れ、まるで彼の決断を待っているようだった。

長い沈黙のあと、セツナはゆっくりと手を伸ばした。
その選択が何をもたらすのか、まだ分からない。
だが、光の回廊を歩いた者として、もう迷うことはなかった。

そして、回廊の光がひときわ強く輝いた瞬間——
セツナの物語は、新たな章へと踏み出した。

12/21/2025, 12:28:45 PM

❄️ 降り積もる想いの下で

雪が降り始めたのは、夕暮れの鐘が三度鳴った頃だった。
王都の外れ、小さな工房の灯りだけが、白い世界にぽつりと浮かんでいる。

工房の主――仮面師・ヨウジは、机に広げた白木の仮面をじっと見つめていた。
削りかけの頬、まだ形にならない瞳。
そのどれもが、胸の奥に降り積もった想いの重さを映しているようだった。

「……まだ、言葉にならないか」

呟いた声は、雪の静けさに吸い込まれていく。

この仮面は、ある少女のために作っている。
名をアサギという。
春の花のように笑うのに、心の奥には深い影を抱えていた少女だ。

彼女は言った。
「仮面がほしいの。私の本当の顔を隠すためじゃなくて、
 私がまだ知らない“私”を見つけるための、鍵として」

その願いが、ヨウジの胸に静かに積もり続けていた。

削っても削っても、形が定まらない。
彼女の想いと、自分の想いが、どこで重なり、どこで離れていくのか。
それを確かめるように、彼は手を止めては雪を眺めた。

やがて、工房の扉が小さく叩かれた。

「ヨウジさん、起きてる?」

アサギの声だった。
雪の中に立つ彼女は、白い息を吐きながら微笑んでいる。

「……まだ、完成していないよ」

「ううん。見に来たんじゃないの」
アサギは首を振り、そっと工房に入った。
「あなたの想いが、どんなふうに降り積もってるのか、知りたくて」

その言葉に、ヨウジの胸がわずかに揺れた。

彼は仮面を手に取り、アサギに差し出す。
未完成のままの白木の仮面。
だが、アサギはそれを両手で包み込むように受け取った。

「……あたたかい」

「まだ形になっていないのに?」

「うん。
 あなたが迷って、悩んで、考えて……
 それでも私のために手を動かしてくれた時間が、全部ここにある」

アサギは仮面を胸に抱き、目を閉じた。
その姿は、まるで雪の中で祈る花のようだった。

ヨウジは気づく。
降り積もっていたのは、彼女の想いだけではない。
自分自身の想いもまた、静かに積もり続けていたのだと。

「……アサギ。
 この仮面は、君の“鍵”になるだろうか」

アサギは目を開け、柔らかく笑った。

「うん。
 でもね――
 あなたの想いが降り積もったこの仮面は、
 きっと私だけじゃなくて、あなた自身の扉も開けるよ」

その瞬間、工房の外で風が吹き、雪が舞った。
白い世界の中で、二人の影が寄り添うように揺れる。

未完成の仮面は、まだ名を持たない。
だがその白木には、確かに二人の想いが降り積もっていた。

そして物語は、静かに動き始める。

12/20/2025, 8:26:47 PM

名称および活動方針に関するご報告 🐦‍⬛☪︎🌃

お久しぶりです。
平素より温かいご支援を賜り、心より御礼申し上げます。
このたび、これまで使用しておりました「誰だもが知らずの語り屋」という名称を改め、
新たに 「村影の仮面師」 として活動していくことをご報告いたします。🐦‍⬛☪︎🌃

旧称である「誰だもが知らずの語り屋」は、
“人知れず物語を紡ぎ、静かに声を届ける存在”
という意味を込めて名乗っておりました。
その名の通り、ひっそりと語りを届ける姿勢を象徴するものであり、
これまでの活動を支えてきた大切な呼び名でもあります。🌃

しかしながら、活動を続ける中で、
「語るだけではなく、影に寄り添いながら象徴を示す存在でありたい」
という思いが徐々に強くなってまいりました。
物語の“声”だけでなく、その背景にある“空気”や“雰囲気”までも表現したい――
そうした変化をより明確に示すため、名称を新たにする決断に至りました。🐦‍⬛

新称「村影の仮面師」には、
“静かな影の中に佇み、物語の象徴を担う者”
という意味を込めております。
語り屋としての歩みを大切にしつつ、
より深みのある象徴性を帯びた存在へと進む姿勢を表す名称です。☪︎
これまでの延長線上にありながらも、
新たな一歩を踏み出すための節目として、この名を選びました。🌃

なお、ファンマークにつきましては、
従来通り 🐦‍⬛☪︎🌃 を継続して使用いたします。
名称は新しくなりましたが、ファンマークは変わっておりません。
これまで大切にしてきた雰囲気や象徴性はそのままに、
皆さまと共有してきた“色”を今後も守り続けてまいります。🐦‍⬛☪︎🌃

また、今後はこれまで以上に、
定期的に発信を行えるよう努力してまいります。
少しずつではありますが、安定した形で作品や言葉を届けられるよう努めてまいります。🌃

そして最後に、もし私のファンマークを添えて応援してくださる際は、
「#🐦‍⬛☪︎🌃」
という形でつけていただけますと大変嬉しく存じます。
その一つひとつが、私にとって大きな励みとなります。🐦‍⬛

……そして、ここまで丁寧にお伝えしてまいりましたが、
名称変更の“本当の理由”を正直に申し上げますと――
ただ単に「名前が長いな」と思ったからです。笑 ☪︎🌃

今後とも、変わらぬご支援と温かいまなざしを賜れましたら幸いです。
「村影の仮面師」🐦‍⬛☪︎🌃としての新たな歩みを、どうぞよろしくお願い申し上げます。

11/17/2025, 10:42:26 PM

皆様(՞ . .՞)"ペコ²
寒いですね、、、冬本番が襲来して来ましたね:;((•﹏•๑)));:
個人的にはもう学業を休んで。・*・:≡(:3 ) =͟͟͞͞ (¦3[▓▓]こんな風にしたいです…
それが本音です…なんつーか、今日私が住んでる所の気温が天気:所により晴れ 現在の気温:11.7° 温度:14.1°/5.3° 降水:25%なんですよ:( ;´꒳`;)寒過ぎてイヤァ
皆様は寒い方が、熱い方かって言われたらどちらが好きですか、?
私は寒い方がまだ好きなんですけど、、急に冷え過ぎ(っ'﹏'c)
そんな考えを誰だもが知らずの語り屋でした:(^. ̫ .^ ):

10/30/2025, 11:00:18 PM

物語タイトル:そして、

あらすじ

> そして、春が終わった。
> トオルは、母の遺した詩集『そして、』を手に、駅のベンチに座っていた。
> 風が、誰かの記憶を運ぶように頬を撫でる。
> 人生は儚くて、それでも世界は綺麗だった。
> それが、彼の旅の始まりだった。

母・水月(ミヅキ)は、若き日に詩を書きながら旅をしていた。
その記録は、未発表の詩集『そして、』と、古びたカメラに残されていた。
トオルは成人し、母が歩いた場所を辿る旅に出る。
それは、母の記憶をなぞる巡礼であり、彼自身の人生を見つける旅でもあった。

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登場人物

| 名前 | 読み | 役割 |
|------|------|------|
| トオル(透) | とおる | 主人公。母の詩とカメラを手に、世界の綺麗さを探す旅に出る。 |
| 水月(ミヅキ) | みづき | トオルの母。詩人。若き日に旅をし、詩集『そして、』を遺す。 |
| ユイ(結) | ゆい | 春の町で出会う少女。母の詩を読んでいた。トオルと詩で心を通わせる。 |
| ミナト(湊) | みなと | 夏の海辺で出会う青年。音楽家。母の詩に曲をつける。 |
| ナオ(尚) | なお | 秋の町で再会する幼馴染。母の選択を語る現実的な視点を持つ。 |
| カナメ(要) | かなめ | 冬の峠で出会う母の旧友。母の最後の手紙を託す人物。 |

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四季を巡る旅と詩

| 季節 | 地名 | 母の記憶 | トオルの出会い | 詩の断片 |
|------|------|-----------|----------------|-----------|
| 春 | 白鷺町 | 初恋の記憶 | ユイと出会う | 「白鷺は、恋の形をしていた」 |
| 夏 | 海鳴岬 | 失恋の痛み | ミナトと語る | 「波は、言葉をさらっていく」 |
| 秋 | 紅葉谷 | 決意と別れ | ナオと再会 | 「紅葉は、涙の色だった」 |
| 冬 | 雪見峠 | 最期の願い | カナメから手紙を受け取る | 「雪は、記憶を包む白さ」 |

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転機:猫一匹分の鳥居と、記憶の温もり

> 山の麓にある神社に、僕はふと足を止めた。
> 鳥居は、猫一匹が通れるほどの狭さで、朱色も剥がれかけていた。
> それなのに、僕は目を離せなかった。
>
> 手を伸ばすと、指先が何かに触れた。
> それは、幼い頃に母と一緒に触れた楠の感触だった。
>
> もう一度触れると、そこには——人肌のような温もりがあった。
> 怖さよりも、落ち着きが勝った。
>
> その温もりは、母が手を添えてくれた時の感触に似ていた。
> 僕は、そっと指を絡めるように触れた。
>
> 風が一筋流れてきて、母の声が混じっていた。
>
> > 「透、よく来たね。世界は、綺麗だったでしょう?」
>
> 僕は、涙を流しながら頷いた。
> 鳥居の奥に一歩踏み出すと、母が最後に残した詩が風に舞っていた。

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終章:そして、僕は母を探しに旅に出た。

> 旅は終わったようで、始まったばかりだった。
> 僕は、母の詩を読み、母の足跡を辿り、母の温もりに触れた。
> けれど、まだ知らない母がいる気がした。
>
> だから僕は、もう一度カメラを手に取った。
>
> そして、僕は母を探しに旅に出た。

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あとがき

> これはフィクションです。
> バスの中で作成したので、多分変な感じにはなってます( ฅ  ̄ω  ̄ ฅ )

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