忘れられない 恋の話
忘れたくない 君の話…
また1つ 歳を重ねて
強くなったはずの 心も
君と同じ 香水をつけた
誰かとすれ違う度に…
僕と同じ名前を呼ぶ
誰かの声に…
少し 息がつまって
何でもないフリなんて
できなくなってしまうんだ…。
- ひとり 想う -
君を幸せにすることが
僕の使命だと…
口に出したことはないけれど
静かに だけど
本気で そう思っていた。
会えない距離や時間が
急に おし寄せる不安が
上手く進めない理不尽が…
僕から優しさを奪ってく。
この恋の終わりに
大好きだった
君の笑顔は
「もう…終わりにしたい」
って泣いていた。
わかった…
そんな一言じゃないんだ。
もう届くことはないけれど
ありがとう
ごめんね…
静かに頬を伝う
通り雨に…
そっと そう呟いた。
- ひとりごと -
そっけない態度も
興味のないふりも
身の丈に合わない
私の小さな 背伸び。
あなたは 穏やかな
おひさまみたい…
誰にだって優しくする
今だって
ほら…?
「可愛くねぇな」
そう 優しく笑って
私を抱きしめる。
「もう…やめてよ」
いつだって そう
あなたを独り占めしてたくて
私はいつも 逆さま…。
- 可愛くない… -
2人は きっと
長く居すぎたのかな。
僕は君の
君は僕の
知らないこと
何もないみたい…
そう思っていた
あの日の君が
僕の知らない顔して
涙を流すから
呼吸を忘れて
深い海に沈んでく
台所に残ったシミも
2人掛けソファの右側も
こんな日がくるなんて
知らずに笑っている2人の写真が…
泣かないで…
そう言って
思い出の中に
僕だけを取り残してくみたいだ…
- Be left behind... -
鼻の奥をツンとさす
冷たい風が
今年も この街に吹いた
長いような…
やっぱり少しだけ
どこか 短く感じた
暦のページに手をかける
1人で歩く街には
聴き慣れた音楽と
鮮やかなイルミネーションに
恋人達が優しく寄り添って
会いたい 気持ちが
足早に息をする。
人の群れをかき分けて
改札を駆け抜けて
君に会いにいく。
やっと会えたね…
冬のはじまりが
もっと 君を愛しくさせる。
- 冬の足音 -