ひよ

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9/6/2024, 9:53:19 PM

 これまでずっとすれ違ってきたね

 同じ時間を過ごしてきたのに

 別々の景色を眺めて

 たまに淡い色彩の

 交わった線がまたすぐに離れていく

 ねえでも

 あの瞬間2人の景色は交わって

 今同じどこまでも続く

 白い空を2人共にかかえてる

 あの秋あの瞬間あの視線が

 2人の時を告げる

『2人の時』

9/5/2024, 11:14:45 PM

 哀しい時、ふらりと海に来る

 どこまでも青く青く続く海は

 私の哀しさなんてちっぽけだと

 そう思わせてくれる

 波の音が囁くように聴こえてくる

 それでいいんだよと優しく囁く

 砂浜に落ちたひとつの貝殻を手に取る

 この貝殻をだれに渡そうか

 ねえ君にだけ渡そうか

 ゆっくり受け取ってほしい

 傷跡も哀しみも2人を繋ぐ糸だから

 『君に贈る貝殻』

9/4/2024, 8:58:01 PM


 創作のかけら

 それは心の宝石箱のきらめき

 深い深い夢の中で見るよ

 彼ら彼女らは

 躍動しながら色づいて

 心の中にありありと生きているから

 辛いとき 哀しい時も

 共に歩いていてくれているから

 決して誰にも奪えない

 彼等たちの物語よ
 

 詩『創作のかけら』

9/3/2024, 9:47:37 PM

些細なことでも、人は傷つくのだから

些細なことでも、人は救われるのだから

君は今日何色の心模様だろう?

ねえ、そっと教えて

柔らかく、くるんだ真綿の想いを

優しく差し出すから

できるだけ君の心を守らせて

あまりうまくできないけど

ふと笑ってくれたら嬉しいな


詩『真綿の想い』


9/2/2024, 10:21:51 PM

人には優しげな顔をして、心はどこか冷えていた。
そんな私に心の灯火をくれた君。
それは、決して直接的でも、派手ではなくて、なにげなく振り返った最高の笑みや、素朴な寝顔、ぶっきらぼうに手渡された暑い夏の缶ジュース。
心の奥底に灯火はいつまでもいつまでも灯っていて、
私の心の内側がほんのり暖かい。
この思いを君に伝えても、君はふうんと興味がないふりをするだろう。
だから、私は書く。君に灯されたこの心で、書き続けていく。
いつしかあたたかい灯火が大きなうねりとなって、突き動かす熱と変わっていく。
ねえ、君の不器用な優しさが、何かを変えたんだ。
歩きながらいつものように冗句を吐く君の背を、夏の日差しを浴びながら、追いかけた。

心の灯火

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