メリハリをつけていない日常は、すぐに穢れる。
ハレがなければケが溜まる。祓わなければケは溜まる。
祭り、祝いごと、様々な行事。
それらは基本ハレごとだ。ハレの日を楽しんで穢れを払う。
日常と、非日常を楽しんで、
ハレとケにけじめを付けて生きていく。
それが大事だと気付いたのはつい最近。
……そろそろ一年の折返し。夏越の祓(大祓)の時期ですね。
茅の輪くぐりに人形流しなど色々ありますが、
とりあえず水無月でも食べることにしましょうか。
あいつと同じ名前の色が好きだ。
って、言うとなんだか小っ恥ずかしい。
まるで自分が、ずっとあいつのことを考えているみたいで。
まぁ、いいさ。それでも。
あいつだってこっちのこと考えてるんだろうし。
お互い相思相愛ってことで。
あなたがいるから、この苦しみがなくなることはない。
死んで楽になることもなく、後悔ばかり募る。
生きて、あなたを幸せにしなければと、
妙な義務感に駆られて過ごす。
あなたがいなければ、心が苦しくなることはない。
死んで楽になって、満足したことにする。
生きていても、妙な欠けを感じながら、
平穏で平坦な世界を、過ごしていたでしょう。
あなたがいる世界で生きる私は不幸せだ。
でも、あなたがいなければここまで、誰かを想うことはなかった。
あなたは呪いだ。それでいて救いだ。
あなたに救われるために、私は今日も願っている。
どうかあなたが幸せになれますように。
それで私は、やっと自分を救うことが出来るのだから。
苦しさの先にある救いでしか、私の心は、満たされることはないのだから。
だから、「あなたがいたから」なんて、過去形になどしてやるものか。
「あなたがいたから幸せだった」なんて、きれいな思い出になどしてやるものか。
苦しさはまだ続いている。
「一緒に苦しんでくれる人がいる」なんて、
勝手に救われた気分になるんじゃない。
私はまだ、救われてすらいないというのに。
私のことは、救ってくれないくせに。
濡れる貴方に傘を差し出しても、
きっと貴方は喜ばない。
冷える体を抱きしめたとしても、
きっと貴方は微笑まない。
相合傘はいらないから、
一緒に濡れてくれる人が欲しい。
温かい温もりはいらないから、
一緒に冷え切ってしまいたい。
きっと、貴方はそう言うのでしょう。
分かっているから、雨の中、一緒に踊ることにした。
地面に落下した花は、何故あんなに汚く思うのだろう。
枝葉を伸ばして咲いている時は、あんなにも美しく見えたのに。
落ちたものは、皆汚い。
大切にしていた自分の肉体さえ汚く見えた。