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あなたがいるから、この苦しみがなくなることはない。
死んで楽になることもなく、後悔ばかり募る。
生きて、あなたを幸せにしなければと、
妙な義務感に駆られて過ごす。

あなたがいなければ、心が苦しくなることはない。
死んで楽になって、満足したことにする。
生きていても、妙な欠けを感じながら、
平穏で平坦な世界を、過ごしていたでしょう。

あなたがいる世界で生きる私は不幸せだ。
でも、あなたがいなければここまで、誰かを想うことはなかった。

あなたは呪いだ。それでいて救いだ。
あなたに救われるために、私は今日も願っている。
どうかあなたが幸せになれますように。

それで私は、やっと自分を救うことが出来るのだから。
苦しさの先にある救いでしか、私の心は、満たされることはないのだから。





























だから、「あなたがいたから」なんて、過去形になどしてやるものか。
「あなたがいたから幸せだった」なんて、きれいな思い出になどしてやるものか。

苦しさはまだ続いている。

「一緒に苦しんでくれる人がいる」なんて、
勝手に救われた気分になるんじゃない。
私はまだ、救われてすらいないというのに。
私のことは、救ってくれないくせに。

6/20/2023, 3:09:02 PM