葉音

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5/14/2025, 1:15:56 PM

お題 酸素


それは、大自然と人間をつなぐもの。
循環するもの。
産み出され、取り込まれるもの。
表現したり伝えたりすることが、難しいもの。

5/13/2025, 2:34:20 PM

お題 記憶の海


波音は聞こえないけれど、私は自ら足を進めた。
泡が迫って目を瞑り、再び目を開けるとそこは光の届かない深海のようで、一人ぼっちで座っている子どもがいた。
周りは見たことのある部屋だけど、色がなかった。
その子も、人間らしい血色がなく、鈍色だった。顔を伏せて三角座りをして、背中をこちらに向けている。
動く気配もなかった。生きているかさえ、分からなかった。


これは、昨日体験した初めのシーンだ。
鈍色の子は、昔のわたし。おそらく、中学生だと思う。
わたしの本当の記憶は中学生あたりで止まっているから。

今の私は24歳。無理して大人になって体だけ大きくなった私だけど、本当の自己は、あの時から進んでない。

最近、とある本を読んで、ようやく、ようやく手を伸ばすことができた。12年ぶりだ。
わたしは、12年間ずっと、本当の自己を置き去りにしてきた。
その子に会うには、果てしない記憶の海を泳がなければならない。真正面から、高波を受けなければならない。

それでも私は、これから一緒に手を取って、深海から地上へ向かっていく。幼い私の体力に合わせて。

長い旅路になるだろう。

荒波が来ても、嵐が来ても、海流に飲み込まれそうになっても、今の私が守るから。
今に生きている、もう一人の私を信じて。

5/12/2025, 2:19:34 PM

お題 ただ君だけ




           項垂れて

           座る背中に

           寄り添って

          手を当てるのは

           私がいい

5/11/2025, 3:24:21 PM

お題 未来への船

今はまだ、一人でオールを漕いでいる状態。
ゴットン…ゴットン…と、重いそれをゆっくり動かして。
時々立って水面を見つめるのは、波の揺らぎを見たいから。
どこへ向かっているのかも知らないけれど…。
いつか。
この船にもう一人乗り込んだら、楽になるのかな。
行き先も、笑いながら決められるのかな。
今はまだ、静かな風と穏やかな波が沈黙を彩っている。

5/9/2025, 3:14:50 PM

お題 夢を描け

小さい頃は、絶対できると信じてやまなかった。
成長していくにつれて、不安と絶望が同時に襲って諦めを突きつけてくる。
気づけば、夢なんて…と、そっぽをむいて溜め息ついて。
揚々と語っていたことにさえ蓋をした。
けれど、心の奥底にはちゃんと残っている。
生活の隅に、チラついては消えて戸惑いを起こさせてくるから、もしかしたら…と少し振り返って首を振っての繰り返し。

でもね、私思うんだ。夢は、私たちの中にいる子どもなんだよ。
子どもは素直だから、本当にやりたい事を教えてくれる。
忘れないでねって、小さな声で語りかけてくるから諦められないの。そうでしょう?
だから私は今日も、昔に描いた夢に向かっている。
たとえ、描いた通りに成功しなくても、、
『自分なりに』でいいと思うんだ。

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