正直に吐き出せばなんとラクになれたことか

嘘に嘘を重ねて

何が真実か見えなくなってしまった


正直者のわたしのなんと愚かなことか

振り向いたらダメだ

ただただ前を向いて走らなくては

息が続かなくて苦しくても
ただただ、走らなければ

振り向いたらなにもかも壊れてしまうから

差し伸べてくれた貴方の手のあたたかさを
一刻もはやく忘れてしまいたい

貴方のあたたかさはやさしさは
わたしをダメにした

弱いわたしをもっともっと弱くしたから

そのやさしさから逃げたのよ

「ごめんね」

泣き笑いみたいな曖昧な表情のきみに

突然好きだよだなんて、そんなこと
言われても困らしちゃうだけだよね

きみの気持ちは知ってるんだ
振り向いてくれないことも全部

だから、その複雑な感情が
自分に向けられたものだって思えるだけで
もう十分だよ

もう困らせたりしないから、
謝らないで、謝るべきはきみじゃないから

長袖がすき

ふと零れる涙を拭いやすいから

半袖は心許ないもの




半袖

どちらにゆけるだろうか

どちらにゆきたいだろうか

現世での善き行いの結果
天国に辿り着けたらなんと素晴らしいことか

だけど、愛する貴方と別れてしまうなら
独りの天国は地獄も当然よ


天国と地獄