春小豆

Open App
4/18/2023, 3:54:42 PM

わたしにはなにもない

得意なことも
心から好きだと言えるものも
大切にしたいと思えることも

なんにもない

それはまっさらな紙みたいに
なにもないつまらないわたし


そんなわたしに君はいう

無色だからこそ何色にでも
染められるんだ、と

すこしずつわたしの色を見つけられたなら…


そして、わたしの世界は色づき始める


__無色の世界

4/17/2023, 4:10:12 PM

落ちる桜はなんだか儚くて

冬をじっと蕾で耐えた桜たちも

風に舞っていく

これが今年最後と舞う桜の風に

どこか初夏のにおいを感じた

__桜散る

4/16/2023, 3:57:37 PM


こんな形で出会わなければ
もっと二人幸せになれたのかな

もしもまた、出会うことが
出来たらなにもかもなかったみたいに

はじめましてを君に云うんだ

__ここではない、どこかで

4/15/2023, 5:17:37 PM

その日夜も更けてから友人はわたしの家から帰っていった。

夜遅くまでごめんね、楽しかったわぁ

酔いの回った友人は
宵の街に消えていった

さぁて、部屋を片して私も寝ようか、
そう思った時だった。

友人は大事な大事なものを
忘れていってしまっている。

私は友人に急いで、忘れ物!と連絡を送る。

途端、すぐそばから聴こえる

電子音。



__届かぬ想い

4/12/2023, 4:19:03 PM

きっとこの手紙が風に乗って
君のところへ届くかもしれない

君が今も生きているのなら

__遠くの空へ

Next