「将来、私が大人になれた頃。
小説家という夢のつぼみが
花咲いてくれていたらいいな。」
そうお題に沿って文を入力した。
と同時に、心に違和感がつっかえた。
私は小説家を夢見てる、確かにそうだ。
(……ちがう、)
単なる願いじゃない。
「絶対に、小説家になってやるんだ」
花咲いた未来を、私は心の底から信じてる。
『花咲いて』
「もしタイムマシンがあったらなにしたい?」
突然聞かれたんだ。
「未来と過去どっち行きたいの?」
「過去かな」
「えー、じゃなにすんの?」
「…なんだろ、」
あの人に振られた時に戻って、
泣きついて全力で別れることを引き止めたい。
別れてから、ずっとずっと後悔しかしていない。
あの時、もっと事情を考えればよかったと。
どれだけの失敗を犯していてもいいから、
別れた事実だけは変えたくてしょうがなかった。
「……過去の失敗を、変えたいな」
命にかえてでも、過去を変えることが可能なら
私はそれを実行する。
だって……。
「過去の失敗って?」
貴女以上に、好きと言える人が現れないんだもの。
『もしもタイムマシンがあったなら』
わたしは自分のことが好き。
詳しいことは言わないけれど、とりあえず好き。
でも自信が持てない。
自分の意見をいえない。間違ったらダメだと、言葉が出なくなる。
もっと簡単に自分の意見は言えないのだろうか。
他の人の意見で、動いている感じがする。
私は、自信が欲しい。
『今一番欲しいもの』
私が生まれる時に両親がつけてくれた私の名前。
ネット上に存在している私の名前。
どちらも大切で、すごく好きだ。
『私の名前』
視線の先には母がいる。
視線の先には父がいる。
視線の先には姉がいる。
私の好きな物がいっぱい見える。
視線の先には親友がいる。
視線の先には友達がいる。
視線の先には先生がいる。
私の嫌いなものがいっぱい見える。
スマホで貴方と会話をする。
いつか貴方をこの目で見てみたい。
そう思ってたよ。
もう私の視線の先に貴方がいる未来は無くなったけど。
『視線の先には』