今日は良い天気だなぁ。そしてこんな日はずっと空だけを見ていたくなる。だって空は綺麗で同じものはなくてとても楽しい。見ていて飽きることは無い。それに空を見ていると気分が落ち着く。
嫌なことがあった日は曇りか雨がいい。曇りなら寄り添って慰めてくれる気がするし、雨なら私の分まで泣いてくれる気がする。楽しかったり嬉しかったりした日は晴れがいい。一緒に喜んで楽しんでくれる気がするから。お祭りの日は空も賑やかでお葬式では空も落ち込んでいる。それは天気とかじゃなくそう見えるってだけだけど、それでも良いよね。だって十人十色人それぞれ見え方や感じ方は違うんだから。私にはそうってだけのこと。別に共感してもらおうとかそういうんじゃないけど、同じような人がいたら一緒に空が見たい。そう思いながら空を見上げ続けた。
#空を見上げて心に浮かんだこと
「もう終わりにしましょう?」そう告げた彼女は悲しそうに、寂しそうに、でも、静かに涙を流していた。こんな時まで君はとても綺麗だ。
事の発端は3ヶ月前。彼女との婚約を僕は自分の家族や親戚から反対されていた。その事を使用人が彼女に伝えたらしい。そして彼女に僕から「離れろ」「別れろ」と言ったらしい。僕はそんなこと望んでなんか無いのに。何故使用人という僕や彼女より下のものが上のものへ指図できるのか?世の中なんとも不思議なものだ。ただし僕がその事を知ったのはつい先程。彼女が「もう終わりにしましょう?」その言葉を言った時に聞いたのだ。でも、僕の答えは決まっている。
だから「そのお願いはどんなに愛しい君からのお願いでも聞いてあげられないな。」彼女は驚いていた。「僕は君を離さない。プロポーズの時に言ったよね?家は関係ないよ。僕の人生だもの。絶対に離したくない。でも君が望むならすごく嫌だけど話してあげてもいいよ?」そう言ったら嬉しそうに笑って「私を離さないでください。」そう言ってくれた。あぁやっぱり僕は君が大好きで愛しい。僕たちには絶対に終わりは来ない。死んでも終わらない2人の物語。
#終わりにしよう
私の中には私の他に2人居る。1人はとても優しくてあまり怒ったりしない「理人」。もう1人は少し気性が荒くて喧嘩っぱやいけど友達や仲間、家族など自分の周りの人をとても大切にできる「一珂」。そして私は物事を少し悪い方に考えてしまいがちで優柔不断な「星蘭」。私たちはそれぞれ自分が役に立つ場面で交代しながら過ごしている。普段の生活で表に出るのも3人で交代制だ。私たちは3人で手を取り合って生きている。1人だって欠けたらいけないんだ。でも周りにはそれを怖がったり馬鹿にしてきたりする人も居る。そういう人に限ってとても身近な人だったり、他の人にはとても優しかったりして少し悲しい。でも3人だからあまり気にせずに済んでいるんだ。これからも3人はずっと一緒。何があっても居なくなったりしない。絶対に。
#手を取り合って
優しくて、面白くて、家事全般できて、頭が良くて、話が合って、丁度いい身長差で、面倒見がいい人。それが私の理想の男の人"だった"。何故過去形なのかって?だって、今私の好きな人、恋人は優しくて面倒見が良くて、身長は私と変わらないし、頭もそんなに良くないし、家事なんて全然できないけど、一緒にいたいと思う人。でも、今理想の男の人を聞かれたらすぐにこう答える。「私の理想は私が好きになった人。」って。だから理想の男の人はあなた。
#理想のあなた
目が覚めてしまった。スマホで時間を見ると午前2時と表示されている。カーテンから少し外を覗くと、街灯以外は灯りなんてなくて、その街灯だって本の1本しかない。だから外はだいぶ暗い。空を見ると大きな月にきらきらひかる星。とても静かで、何となく、窓越しではなく、外で直接見たいと思った。家族はもう寝ているし、起こさないように、気づかれないように気をつけて外へ出た。昼間より空気が綺麗な気がする。まだ夏になる前で、夜中は少し肌寒いくらいだ。でも、それがすごく気持ちが良くて、さんぽをすることにした。周りが静かだからすごく落ち着く。今までは夜は何となく少し怖かったけれど、今はそんなことはなくて、むしろ昼より夜の方がすきになりそうだ。だって、昼には無い美しさがある。昼は人や車が多くてあまり美しいとは思わない。これからは休みの前とか、たまになら夜中の散歩もいいかもしれない。そう思った。
#真夜中