「もう終わりにしましょう?」そう告げた彼女は悲しそうに、寂しそうに、でも、静かに涙を流していた。こんな時まで君はとても綺麗だ。
事の発端は3ヶ月前。彼女との婚約を僕は自分の家族や親戚から反対されていた。その事を使用人が彼女に伝えたらしい。そして彼女に僕から「離れろ」「別れろ」と言ったらしい。僕はそんなこと望んでなんか無いのに。何故使用人という僕や彼女より下のものが上のものへ指図できるのか?世の中なんとも不思議なものだ。ただし僕がその事を知ったのはつい先程。彼女が「もう終わりにしましょう?」その言葉を言った時に聞いたのだ。でも、僕の答えは決まっている。
だから「そのお願いはどんなに愛しい君からのお願いでも聞いてあげられないな。」彼女は驚いていた。「僕は君を離さない。プロポーズの時に言ったよね?家は関係ないよ。僕の人生だもの。絶対に離したくない。でも君が望むならすごく嫌だけど話してあげてもいいよ?」そう言ったら嬉しそうに笑って「私を離さないでください。」そう言ってくれた。あぁやっぱり僕は君が大好きで愛しい。僕たちには絶対に終わりは来ない。死んでも終わらない2人の物語。
#終わりにしよう
7/15/2023, 11:27:10 AM