晩夏

Open App
11/11/2025, 3:01:49 PM

「ティーカップ」
私はいつも不思議だった。
自分がティーカップに丁寧に入れる紅茶はいつも同じ味なのに、母がマグカップに、しかも、言ってしまえば適当に作られる紅茶が、なぜあんなに美味しいのか。なぜあんなに甘いのか。

11/5/2025, 12:19:24 PM

「時を止めて」
私はよく日常生活を送るゲームをするのだが、、そのようなゲームは回転を良くするために大体1日がとても短い。そのため、ふと気づいた時にはいつのまにか家族や友達が亡くなっているのだ。そういうとき、私は寂しさのあまりよくストップボタンを押し、時を止めて、ゲームが進まないようにする。

きっと現実の世界も同じように感じる時が来るのだろう、と思う。

11/4/2025, 11:54:48 AM

「キンモクセイ」
家のベランダに出ると、金木犀の香りが鼻を掠める。
どこから漂ってくるかは分からないが、私に秋を知らせてくれるこの香り。
この香りが、私は好きだ。

11/3/2025, 10:09:27 AM

「行かないでと、願ったのに」

この柔らかい椅子に座ってどれくらいが経っただろうか。時間の流れがとても遅い気がする。
あの電話を受けてからずっと夢の中にいるようだ。

私は祈り続ける。
どうか、どうか行かないで。帰ってきて。


何時間も続いていた静寂が、一人の男によって破られる。しかし、彼女は帰ってこなかった。
私は、涙を流しながらぽつりとこぼした。
「行かないでと、願ったのに。」

10/30/2025, 5:49:06 PM

「そして、」
夏、早朝。
カーテンを開けて、かすかに見える空をぼーっと眺める。そのなんともいえない情感に、思わず「エモい曲」と検索をかけ、1番上に出てきたプレイリストを流す。
気分じゃない曲をスキップし、上限に達したところでスマホを置き、目の前の景色に集中する。

どれくらい経っただろうか。空はだいぶ明るくなった。
束の間の静寂を心に刻み、そして、また朝へと繰り出す。

Next