私には尊敬する人がいる。とっても優しくて、とっても可愛くて、とっても、とーっても思いやりの強い人。私もあの人みたいになりたくて、一生懸命頑張って自分の性格を変えようとしたけど、もう、大2にもなれば人格を変えるのは難しかった。それでも私は諦めなかった。憧れのあの人に1歩でも近ずくために。
そういえば最近、あの人について行くと、絶対に目で追っていたはずなのに消えることが増えてきてしまった。そして、その後は必ず何かいいことがある。お金を見つけたり、あの人を見れないのは悲しいが、頑張りを神様が認めてくれている気がして。これからも私は、憧れの人に向かって、走り続けようと思っている。
ずっと見てるのバレてるよ…。
次ば何をしてあげようか。
行かないで、やだ、なんでいつも置いていくの、ねぇ、なんでこの声は君に届かないの……
いつも僕はひとりぼっち。どんなに貴方に"行かないで"と言っても、貴方は僕を置いていく。寂しくて、悲しくて、辛い。貴方がいない時間を僕はどう過ごせばいいのか。僕を無視して外に出ていく貴方は、心做しか寂しいような、苦しいような。そんな顔するんだったらずっと一緒に居ようよ。"行かないで"そう願ったって貴方は行ってしまう。
はぁ、仕事行きたくないなぁ…ワンワン!君のために今日も頑張るけどねぇ〜。留守番よろしくね。ワンワン!ワン!
いってきまーす。
自分の席に着く。
前を向くと綺麗な髪をした君の姿がある。今日も幸せだ。この席になって毎日絶好調。私は、君が好きだった。君から抜けた髪の毛から、君が向いた皮膚まで、全部を採取して保存している。友人には流石にやりすぎではないか。と言われたが、そんなのただの意見に過ぎなかった。私が君の1部を採取するのには意味があった。集めたいという思いは勿論、私は1日に1本。君の髪の毛を口にした。髪の毛というのは体内で消化されないらしい……私の体内には今196本もの君のDNAが入ってる。これで他人だなんて言えないよね、?
さむッ。あー、もう朝。眩し……
俺は朝が嫌いだ。せっかく嫌な現実から逃れ意識を無くしていたのに、また現実に戻されるから。
なんで俺がこんな目にならなきゃいけないのか。俺なんかしたか?結局、俺は幸せになれないのか?俺はやっと幸せを見つけたと思ったのに、またこの生活に逆戻り。お袋は俺が今幸せと思ってる。ごめんな、お袋。親父が死んでからお袋は人が変わったように酒を飲み夜の街に入り浸るようになった。その間、収入はゼロ。親父は多額の借金と壊れたお袋だけを残してこの世を去った。
ある日の事だった。お袋が男を連れてきた。
はぁ、やっぱ義父ってのは全員ゴミだ。母親の遺骨は捨てられた。俺は今野宿してる。こんなことなら、ムショにでも入ってやろうか。
この世の中全て、奇跡的な確率で存在する唯一の存在ばかりだ。今、私たちが当たり前に使っているものも、誰かが奇跡的な閃きをしたお陰で存在する。私たちもそうだ。この世の全てのものがかけがえのないものなんだ。そんな尊いものの最後を私は見送る。私の仕事は人を人生で1番輝かせること。どんな人間も最期は美しく散れる。私はその手伝いをする。悲鳴を上げ、涙目になりながら命乞いをする者、静かに死んでいく者、どんな人間も最期は美しい私の作品の一部となってくれる。尊い者をこの手で壊す瞬間私はゾクゾクする。そんなかけがえのないこの人生。早くおわらせてくんないかな。