灰瀬

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8/3/2024, 1:17:17 AM

早くお迎え 来てくれないかな
僕はピンと感覚を研ぎ澄ますんだ

鼻はツンとした消毒薬の匂い
目は白い壁と小さな窓のついた扉
爪と爪の間にふわふわしたタオルケットの感じ
耳は
耳は
ほら 扉の開く音

絶対に来てくれると信じてた
小さな扉からキャリーバッグへ飛び込んで
窓から見えるのはパパとママとあの子の笑顔

皆んなの言葉はよく分からない
でも早く帰ろうってそれだけは分かるんだよ

消毒薬の匂いも白い壁も
馴染みないふわふわのタオルケットも
バイバイだ


*病室**

8/1/2024, 11:46:41 PM

とびきり早起きして軽めの朝ごはん
ちゃっちゃと掃除機かけて
その間に洗濯機回して
ささっと洗い物
できた洗濯物をパリッと干したら

解放の時がきた!

さあ何をしよう
本を読むか、録り溜めた番組を流すか
いやいやおやつをお供にゲームでしょう
待って、曲聴きながら編み物したかったのを思い出した

お出掛けもいいな
図書館で本の空気をいっぱい吸いたい
いやいっそ本屋に行くのはどうだろう
服みて雑貨みて、あのお店でお昼ごはんをすませるのはどう

いつも頑張っているんだから
たまの一日くらい
自由に弾けてもいいじゃない

そう思いながら
現実は一日中お布団の世界の住人なんだよなあ
明日、もし晴れたら
心も体もお布団の外へ旅立ってみようかなあ

あした天気にしておくれ!
あした天気になあれ!


*明日、もし晴れたら**

8/1/2024, 11:09:32 PM

一人は孤独
時折どうしようもなく寂しい

一人は気楽
誰にも気を使わないでいい

話せないわけじゃない
孤立しているわけでもない
でもなぜか
ある瞬間にスイッチが入って
自分が異世界人になってしまったかのような
錯覚に陥って抜け出せなくなる
頭が真っ白になって
その場の空気から外れてしまう

分かち合えない
理解も難しいだろうこの感覚

寂しいけれど
気楽だから
私は一人でいたくなるのだ


*だから、一人でいたい。**

7/30/2024, 12:18:36 PM

君の瞳は最も心情を映す鏡

嬉しい時は輝きを放って眩しく光り

怒れる時は鈍い光を集めて閉じ込める

悲しい時は黒みを帯びた瞳を潤ませ

楽しい時は明るく弾んだ瞳を綻ばせる

活き活きと今この時を生きている君

私は愛おしくてたまらない


*澄んだ瞳**

7/29/2024, 1:21:46 PM

人生、まさに戦いの最中と実感する瞬間があると思う

私にとってそれは今!
約8年をかけて通信制大学の社会人大学生として学び
時に挫けて弱音を吐き
中退が頭をちらつく日々も長く
それでも働きながら実習をこなし
週末ごとにスクーリングへ通いながら
月に一度の課題提出と科目試験に喰らいつき
国家試験の科目数と出題範囲に絶望を感じつつも
参考書と問題集とノートに鉛筆赤ペンを爆走させて
前乗りした宿泊施設で眠る直前まで復習と暗記を繰り返す
受験前日の今!

何がなんでも明日は会場へたどり着いてみせる
たとえ嵐が来ようとも
私は私を決戦の場所へ送り届ける
そして全力で問題へ挑むのだ
最後の1分1秒まで決して諦めることなく戦い抜くのだ

最終決戦に向けて、勇敢な戦士よ
たとえ嵐が来ようとも
何にも動じず
恐怖に負けず
明日のために懸命に布団の中で瞼を閉じるのだ

まさに人生、戦いの最中である


*嵐が来ようとも**

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