雨音の中に鳥の囀り
ただそれだけの世界
見つめる聴いている
呪縛はひとつもない
わたしはこの景色に
溶け込んでいた風が
強くなり足が濡れた
雨と鳥と風とわたし
一枚の絵画のように
見えたのだ止まった
時間が動き出す瞬間
今を生きていたのだ
『巡り会えたら』
夜へゆく時の流れは
熱を帯びた色を纏い
瞳の中を通り過ぎた
瞬きの間のこと星が
ひとつまたひとつと
輝くよ見つけたかい
僕達は大きな理想を
掲げて生きてるのさ
キミは覚えてるかい
幾度となく夜を越え
今此処に立っている
信念が見えたのなら
どんな風が吹いても
揺るがない軸となる
昼と夜と曖昧な時は
思い出してごらんよ
いつも見ていた空を
大丈夫独りじゃない
『たそがれ』
空っぽに染み込む夏の空
澄み渡る青色どこまでも
虹がかかる探してごらん
健やかな心でいることを
選択できる自分を育てる
雨が降ったら立ち止まり
見渡すといいあちこちに
散りばめられていた欠片
必要なものが見つかるよ
忘れないでどんなときも
自分を信じること、だよ
『通り雨』
見えない枠組みの中で
支配されているように
息苦しさを覚えるんだ
幼い頃に抱いた疑問は
何処か遠くへと飛んだ
流れていく雲は早くて
大切な何かを置去りに
忘れ物したみたいにさ
見つけてよと叫ぶんだ
眠りについたままでは
終わらせないよ絶対に
『形の無いもの』
あんなに好きだったのに
興味が無くなるのは一瞬
雨が降った後の水溜りで
靴が汚れるのが嫌だった
平気平気と駆け出す友達
夕暮れ色のグラウンドは
子供の頃のわたしのまま
大人になるのってきっと
視野が広がるそんなこと
『ジャングルジム』