夏の終わりの夜のこと
線香花火のまんまるが
ぱちぱちと音を立てて
少しずつ大きくなった
溶けてゆくような様を
見つめていたわたしを
あなたは見つめていた
落ちないようにそっと
息をしたふたりだけの
夜明け前のような静寂
『命が燃え尽きるまで』
別れ際には人間性が見えるよ
浮気は多分不治の病でしょう
寂しさから選択を誤らないで
暴力は愛のカタチと別物です
如何なる時も受け入れないで
磁石みたいに引き寄せるから
心のコンディションは万全に
素敵な人に出会えてお互いを
高め合うことが出来たら最高
大切に育てたならいつの日か
愛に変わっていくのでしょう
『本気の恋』
空っぽに染み込む
ノクターンは雨音
美しい音を奏でて
もう少しこのまま
何も出来ない私を
まだ動けない心を
街に溢れるノイズ
聞こえないくらい
強く降ってお願い
こうしていたいの
もう少しこのまま
『喪失感』
自由の翼が背中にある
息をすることに必死で
忘れていたのさキミの
毎日は充実してるかい
鼓動が奏でるリズムを
響かせ地球の裏側まで
飛び立つタイミングは
知っているのさ少しの
勇気と夢に見た景色と
地図にある宝の在処は
探求した人への贈り物
風はいつも吹いている
『世界に一つだけ』
御神輿を担ぐ
えっさえっさ
豊穣に感謝を
丁寧に激しく
力を合わせて
えっさえっさ
富はあるのだ
充分なほどに
独り占めする
輩は何処じゃ
誤魔化すなよ
お見通しじゃ
覚悟いたせよ
えっさえっさ
本日は晴天也
神様のお通り
『踊るように』