香音

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7/7/2024, 12:45:27 PM



        
        短冊が風に揺れる
        あの娘の願いごと
        チリンと音がした
        風鈴は夏を連れて
        言葉は天へ預けて
        永遠の時を願った
        夜はひとつになる        
        明けてゆく空の色
        溶けてゆく星の光
        いつまでもの文字
        微かに滲んでいる        
        あの娘の願いごと
        短冊が風に揺れる



            『七夕』

7/6/2024, 12:20:43 PM


        キミの好きなところ
        お料理上手なところ
        豪快にわらうところ
        正義感が強いところ
        ほっぺたのそばかす
        おっちょこちょいで
        免許の更新を忘れて
        自学へ通ってたこと
        忘れない忘れないよ
        たくさん笑ったこと
        またどこかでねまた        
                    

        『友だちの思い出』

7/5/2024, 11:17:14 PM


        フレアースカート
        ふわりと揺らして
        あの娘は踊る踊る
        隠れているお月様
        うさぎさんこちら 
        ぱちんと鳴らした
        音から溢れ出した
        光は瞬く星になる
        もうすぐ会えるの
        あの娘は微笑んだ
        ミルク色に流れる
        川が虹に変わる時
        美しい橋が架かる
        ひとつになる夜に


            『星空』

7/4/2024, 9:02:43 PM



       見ない言わない聞かない
       他の人をジャッジしない
       経験は人それぞれにあり
       私はわたしであればいい
       そうはいっても人生には
       腹が立つこと悔しいこと
       文句のひとつも言いたい
       そんなことも何度かある
       蒔いた種を刈り取るのだ
       どこかで聞いた声がする
       私にとって善とは悪とは
       花が咲き乱れる世の中で


       『神様だけが知っている』

7/3/2024, 1:35:00 PM

    
        海岸で見つけた貝殻
        そっと耳に近づけて
        波音を聞いたあの日
        根無草のように揺れ
        わたしは居なかった
        強く風が吹いていた
        わたしは飛び乗った
        先のことは知らない
        出来る事をするだけ
        合わせるという術は
        わたしを消していた 
        もう時間だと囁く風
        不協和音は自身の心
        わたしは泣いていた
        気付かず生きていた
        それがわたしだった
        人間に嫌気が差して
        神様になろうとした
        心にある鬼を磨けよ
        わたしが呼んでいる
        終わらない旅の途中
        上へ上へと一段一段
        
                                      
         『この道の先に』



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