見ない言わない聞かない
他の人をジャッジしない
経験は人それぞれにあり
私はわたしであればいい
そうはいっても人生には
腹が立つこと悔しいこと
文句のひとつも言いたい
そんなことも何度かある
蒔いた種を刈り取るのだ
どこかで聞いた声がする
私にとって善とは悪とは
花が咲き乱れる世の中で
『神様だけが知っている』
海岸で見つけた貝殻
そっと耳に近づけて
波音を聞いたあの日
根無草のように揺れ
わたしは居なかった
強く風が吹いていた
わたしは飛び乗った
先のことは知らない
出来る事をするだけ
合わせるという術は
わたしを消していた
もう時間だと囁く風
不協和音は自身の心
わたしは泣いていた
気付かず生きていた
それがわたしだった
人間に嫌気が差して
神様になろうとした
心にある鬼を磨けよ
わたしが呼んでいる
終わらない旅の途中
上へ上へと一段一段
『この道の先に』
キミは覚えているかしら
遠く約束した日のことを
この世界で出会える奇跡
時の狭間で迷わないよう
固く結んだコードは何色
伸びて縮んで時間を調整
巡り会えたら世界は何色
ボク達はきっと恋をする
見つめ合って溶けてゆく
ひとつだけ足りないもの
勇気がボクにあるのなら
今すぐにでも飛べるのに
『赤い糸』
空を見上げるくらい
時間に余裕があれば
風が運ぶ香を感じて
季節を知るのならば
どんなにいいだろう
豊かさとは何だろう
生きるとは何だろう
一年の半分が過ぎる
どのくらい笑ったの
どのくらい泣いたの
感情は溜めないこと
夏の空に浮かんでる
大きくなっていく雲
泣いてしまうような
そんな気がしている
『入道雲』
風鈴の音色でお出かけ
三角形のちいさなお城
鳥の囀りが呼んでいる
川が側にある所が好き
流れる星が届きそうな
静かな森の住人になる
火を囲む人は肉を焼く
太陽のリズムを刻んで
宴もたけなわ眠る時間
寝袋にすっぽり入って
少し家が恋しくなって
インかアウトか私の扉
ベッドの中で思い出す
蝉が鳴いていたあの日
『夏』