香音

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6/29/2024, 9:39:57 PM

      
        空を見上げるくらい
        時間に余裕があれば
        風が運ぶ香を感じて
        季節を知るのならば
        どんなにいいだろう
        豊かさとは何だろう
        生きるとは何だろう
        一年の半分が過ぎる
        どのくらい笑ったの
        どのくらい泣いたの
        感情は溜めないこと
        夏の空に浮かんでる
        大きくなっていく雲
        泣いてしまうような
        そんな気がしている
            

            『入道雲』

6/28/2024, 9:28:24 PM


       風鈴の音色でお出かけ
       三角形のちいさなお城
       鳥の囀りが呼んでいる
       川が側にある所が好き
       流れる星が届きそうな
       静かな森の住人になる
       火を囲む人は肉を焼く
       太陽のリズムを刻んで
       宴もたけなわ眠る時間
       寝袋にすっぽり入って
       少し家が恋しくなって
       インかアウトか私の扉
       ベッドの中で思い出す
       蝉が鳴いていたあの日
       
          
             『夏』

6/27/2024, 5:09:13 PM


       自分のことは好きかい?
       キミの好きな所を教えて
       出来ないとか無理だとか
       決めつけない方がいいよ
       ほら思い出してごらんよ
       なんでも出来たあの頃を
       疑うことを知らなかった
       好奇心で満ち溢れた時を
       夢のままで終わらせるな
       夢のままで終わらせるな
       急に大きな声でごめんね
       大事なことだから2回ね
       キミなら出来る忘れるな
       心にしかと刻んで進めよ
       慎重にゆっくりゆっくり
       夢を見ていた目を開けた
       誰かがボクに囁いていた
       スマホを見たまだ2時か
       ボクは静かに目を閉じる
       週末は手の届く所にある

       
       『ここではないどこか』


6/26/2024, 10:02:23 PM


        結び目が解けていた
        気がつかないでいた
        街が色を失っていた
        遠く雨が降っていた
        猫のように気まぐれ
        雨に濡れてないかい
        月夜に抱かれたまま
        見えない星を探した
        五十鈴川のせせらぎ
        心音が聞こえますか
        今を感じていますか
        私に還る所はいつも
        あなたの懐のそばに
             
       

6/25/2024, 8:48:13 PM


        亜麻の花が揺れてる
        限りなく透明な青色
        涼しげな夏空のよう
        大地と繋がっている
        地植えの花は逞しい
        鉢植えの花は優しく
        水切れしないように
        暑いとか雨が嫌とか
        天に文句は言わない
        友人を思い出した朝
        今年の夏は暑いかな
        ふと私が思ったのは
        文句ではないですよ 
        亜麻の花が笑ってる
        あの人がくれた夏色
        

           『繊細な花』

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