わたしはわたしのようで
よく笑うこどものようで
泣き虫のおとなのようで
サプライズが少し苦手で
張り詰めた空気は勘弁で
気付かないふりをします
凪のような静けさを持ち
忍法、隠れ身の術を使い
ふっと姿を消しています
誰にも内緒わたしの秘密
『何気ないふり』
しあわせの小さな花
毎日少しずつ摘んで
ぐっすり眠れたこと
お水が美味しいこと
健康で過ごせること
しあわせは溢れてる
見つける力を育てる
悲しい事があった時
その先にあるものに
気付けるようになる
どんな花を探すのか
日々見ていることが
最期に繋がってゆく
美しい花束にしよう
大きな花束を飾ろう
『ハッピーエンド』
瞳に映るのは憂いか
魂の色は此処にある
幼子の無垢な輝きは
色を変えて時を刻む
呼応する美しい魂に
出逢えたのなら幸い
湖面に揺れる光りは
透明で澄んだままに
忘れかけていた私を
記憶の中のあなたと
『見つめられると』
男の子と女の子
外側で認識する
心は隠れている
男の子だからと
女の子だからと
決められた色で
丁寧に塗られる
外側が同じなら
心を見るだろう
この星はふたつ
性が別れている
心は隠れている
時が移り変わり
少し先の未来は
心が見えてくる
生きやすくなる
そんな気がする
ひかりのあたるところ
くらくみえないところ
みかづきにみえるけど
まんまるのおつきさま
なにとくらべているの
だれとくらべているの
かずをかぞえてみるの
ひかりのあたるところ
こんなにもあるのにね
めぐまれているのにね
ありがとうのことばで
おおきくできるのにね
『ないものねだり』