瞳に映るのは憂いか
魂の色は此処にある
幼子の無垢な輝きは
色を変えて時を刻む
呼応する美しい魂に
出逢えたのなら幸い
湖面に揺れる光りは
透明で澄んだままに
忘れかけていた私を
記憶の中のあなたと
『見つめられると』
男の子と女の子
外側で認識する
心は隠れている
男の子だからと
女の子だからと
決められた色で
丁寧に塗られる
外側が同じなら
心を見るだろう
この星はふたつ
性が別れている
心は隠れている
時が移り変わり
少し先の未来は
心が見えてくる
生きやすくなる
そんな気がする
ひかりのあたるところ
くらくみえないところ
みかづきにみえるけど
まんまるのおつきさま
なにとくらべているの
だれとくらべているの
かずをかぞえてみるの
ひかりのあたるところ
こんなにもあるのにね
めぐまれているのにね
ありがとうのことばで
おおきくできるのにね
『ないものねだり』
コンビニ横の街灯と
夜空に浮かぶ満月と
同じ大きさで輝いて
比べるのは失礼だね
満月の日には手放し
誰かから聞いた話し
心に負荷があるなら
さよならをしようよ
人生は軽く行こうよ
心の中に愛してるを
増やすといいらしい
誰かから聞いた話し
ねぇ窓から見える?
今夜の月は最高だよ
『好きじゃないのに』
親しき仲に礼儀はあるの
ボクの美しい部屋の中に
土足で踏み込むなんてね
あなたの足跡が見えるよ
勝手にボクの心を覗いて
怒りの色に塗り替えてる
此処はボクの居場所だよ
此処はボクの安息地だよ
どうか聖なるこの場所に
神様の一筋の涙を授けて
あの人の傷ついた心にも
優しくそっと降るように
『ところにより雨』