取り扱いは丁寧に
お洗濯は優しくね
デリケートな毛糸
貴方が選んだ黄色
ポッケがクマの顔
写真の中のボクは
ブランコに乗って
貴方の編んだ愛に
包まれて笑ってた
愛という言葉を知らずに
ぬくもりをいつも探して
ただ貴方だけを見ていた
『セーター』
時に傷付き時に涙して
生きてゆく意味を問う
心奥深くに答は有るか
誰か教えてくれまいか
何故に私が存在するか
誰か教えてくれまいか
波紋が一面に広がって
私は沈む、闇の中へと
『落ちてゆく』
遥か昔いつかのお前は
誰かを傷付けて生きて
自分勝手に振る舞って
巡り巡って返ってきた
未熟な頃のお前である
いつかのお前を、許せるか
お前のした事を、許せるか
自分自身を、許す時が来た
自分自身を、愛す時が来た
他人の視点で生きるのではない
視点を自分に置くのだ
自分に責任を持つのだ
強さは内から湧くのだ
思い出せ 世に響かせ
本来誰もが持っている
美しい魂であることを
今日もぬか床を混ぜる
ただ無心に混ぜてゆく
穏やかな日であるよう
健やかに過ごせるよう
同じ食事をして過ごし
同じ空気を吸っている
いつの日か阿吽の呼吸
寄せては返す波のよう
今夜の海はおだやかだ
我慢は公害に似ている
意見交換はしっかりと
パワーバランス対等に
苦楽を共に乗り越えた
その先に、あるものは
『夫婦』
あいしてるのことば
こころをすりぬけて
よぞらでまたたいた
ほしをさがしていた
そらばかりみていた
ゆめばかりみていた
すぐにげたくなって
なにかわすれていた
だいじなことなのに
すぐそばにあるのに
『宝物』
誰を好きかではなくて
誰といる自分を好きか
何年も前に見た映画の
ワンシーンを思い出す
ボクの中にキミがいる
想い出、とはキミです
『たくさんの想い出』