今日もぬか床を混ぜる
ただ無心に混ぜてゆく
穏やかな日であるよう
健やかに過ごせるよう
同じ食事をして過ごし
同じ空気を吸っている
いつの日か阿吽の呼吸
寄せては返す波のよう
今夜の海はおだやかだ
我慢は公害に似ている
意見交換はしっかりと
パワーバランス対等に
苦楽を共に乗り越えた
その先に、あるものは
『夫婦』
あいしてるのことば
こころをすりぬけて
よぞらでまたたいた
ほしをさがしていた
そらばかりみていた
ゆめばかりみていた
すぐにげたくなって
なにかわすれていた
だいじなことなのに
すぐそばにあるのに
『宝物』
誰を好きかではなくて
誰といる自分を好きか
何年も前に見た映画の
ワンシーンを思い出す
ボクの中にキミがいる
想い出、とはキミです
『たくさんの想い出』
とんがりぼうしに
ミトンのてぶくろ
ちいさなこどもは
だいすきなママと
ふゆみちのさんぽ
ソリにのるこども
ひっぱるのはママ
あおいそらのいろ
すきとおるくうき
あたたかいけしき
はながツンとする
みみはあかくなる
ここはゆきのくに
うつくしいところ
『冬になったら』
いったりきたり
こころのなかを
いったりきたり
おもいきってね
うちあけたんだ
キミのことば、
わかりあえない
わかりたくない
どっちでもいい
かわらないキミ
わからないボク
キミも、ボクも
おんなじなのか
どっちでもいい
わからないまま
わからないふり
こころのキズも
うまらないまま
よりそってほしかった
にんげんの、きもちに
『はなればなれ』