香音

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10/13/2023, 10:05:07 PM


   
      おばあちゃんが好きでした
      笑顔がチャーミングでした
      ソファーでボクが寝てると
      布団を何枚も掛けてくれた
      おばあちゃんが好きでした
      夜中に眠れなくなった時は
      おばあちゃんの部屋へ行き
      一緒に眠ってもらいました
      ボクが大人になる頃のこと
      おばあちゃんは旅立ちます
      見えない世界へ引越します
      おばあちゃんは生きてます
      ボクの心の中でいつの時も
      おばあちゃんが笑ってます
      大きな向日葵の花のように
      美しく咲き誇ってるのです
      そうしてボクも笑うのです


          『子供のように』

10/12/2023, 11:03:52 AM





        誰もいない教室に
        キミとふたりだけ
        茜色の空に変わり
        キミとふたりだけ
        触れることもせず
        視線を交わした日
        特別になったのは
        誰もいない教室で
        キミが見せた横顔
        茜色の空に交わる
        夕陽に溶けてゆく


   
           『放課後』
        
        

10/12/2023, 2:11:18 AM



        ふわりとゆれる
        レースがゆれる
        キミはいそいで
        つかまえにゆく
        かぜのおなかと
        ころころわらう
        キミをみつけた
        かぜのこどもは
        ふわりとゆらす
        レースをゆらす
        くるくるくると
        まわってあそぶ
     
        まどをあけたら
        あきかぜふいた
        ふわりとゆれた
        おもいでつれて
        
      
         『カーテン』
        

10/10/2023, 8:55:46 PM



        歩いてきたのです
        一歩一歩踏みしめ
        歩んできたのです
        重たい荷物は全部
        置いてきたのです
        ボクは出逢います
        キミに出逢います
        置いてきた荷物を
        大事そうに抱えて
        これは玉手箱です
        蓋を開けますよと
        にっこり笑います
        ボクは思うのです
        キミがいるのなら
        どんなかなしみも
        変えてしまおうと
        消してしまおうと
        流れゆく涙と共に


        ボクは歩くのです
        キミと歩くのです


          『涙の理由』

10/8/2023, 8:51:24 PM




         雲の切れ間に
         差し込む光り
         僕は目を瞑り
         深く息をする
         音が遠去かり
         光輝く繭の内
         浮かんで消え
         消えては浮ぶ
         ただ其を見る
         何もかも忘れ


         雲の切れ間に
         思い出すのは
         

        『束の間の休息』

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