ふわりとゆれる
レースがゆれる
キミはいそいで
つかまえにゆく
かぜのおなかと
ころころわらう
キミをみつけた
かぜのこどもは
ふわりとゆらす
レースをゆらす
くるくるくると
まわってあそぶ
まどをあけたら
あきかぜふいた
ふわりとゆれた
おもいでつれて
『カーテン』
歩いてきたのです
一歩一歩踏みしめ
歩んできたのです
重たい荷物は全部
置いてきたのです
ボクは出逢います
キミに出逢います
置いてきた荷物を
大事そうに抱えて
これは玉手箱です
蓋を開けますよと
にっこり笑います
ボクは思うのです
キミがいるのなら
どんなかなしみも
変えてしまおうと
消してしまおうと
流れゆく涙と共に
ボクは歩くのです
キミと歩くのです
『涙の理由』
雲の切れ間に
差し込む光り
僕は目を瞑り
深く息をする
音が遠去かり
光輝く繭の内
浮かんで消え
消えては浮ぶ
ただ其を見る
何もかも忘れ
雲の切れ間に
思い出すのは
『束の間の休息』
きゅっと心が痛むのは
秋風が連れてきたのか
ボクの何かが叫んでる
よく知らない誰かの声
やいのやいの騒ぎ立て
弱い者イジメみたいに
揚げ足を取るみたいに
正義とはどこにあるか
誠意とはどこにあるか
過度に行き過ぎた正義
誰の為に振り翳すのか
子供達が見ているのに
大人になってゆくのに
『過ぎた日を想う』
想い出のなかにいるあなたは
プラネタリウムにいるのです
2人で夜空も見上げたけれど
あの空間が特別だったのです
茜の空を見ているフリをして
あなたの顔を見ていたのです
そっと触れた指先が優しくて
緊張で動かせずにいたのです
わたしのなかにいるあなたは
夜空で光を放っているのです
新たな物語が始まったのです
『星座』